最近夢中になって読んだ本、春江一也、徳齢
この作者の「プラハの春」を読んだ事がある。東西体制崩壊前の頃のチェコ ドイツ国境を舞台にしたスパイアクションも入った推理小説で、元外交官 だったという著者の専門知識がふんだんに入って面白い本だった。 こんどは、今話題の中国でも西の果て、ウルムチが舞台だ。 トルキスタンの独立運動の志士も出てくる。大分前の本なのに全く今現在 起こっている事のようだ。あの地にはそれだけ長く根が深い問題を抱えて いるのだ […]
この作者の「プラハの春」を読んだ事がある。東西体制崩壊前の頃のチェコ ドイツ国境を舞台にしたスパイアクションも入った推理小説で、元外交官 だったという著者の専門知識がふんだんに入って面白い本だった。 こんどは、今話題の中国でも西の果て、ウルムチが舞台だ。 トルキスタンの独立運動の志士も出てくる。大分前の本なのに全く今現在 起こっている事のようだ。あの地にはそれだけ長く根が深い問題を抱えて いるのだ […]
カズオ・イシグロ、「夜想曲集」 カズオ・イシグロは大好きな作家の一人だ。 とても頭脳的で企みが一杯で、シュールで難解だ。 そして生き様や愛や苦悩の表現が実に素敵だ。 この本はこの人の初めての短編集だろうか? 「音楽と夕暮れをめぐる5つの短編集」とある。 ベネチア、サンマルコ広場、ロンドン、イギリスの田舎、ロス 風景が実に美しい。そして壊れかけた男と女。取り返そうとする愛。 この話にはポップスが、こ […]
マイケル・シェイボン、「ユダヤ警官同盟」 ハードボイルドものはかっこいいね。 なんとなく痛い目、酷い目にあいながら、ここぞという時にいいところを 見せる。 それが、女心をほろりとくすぐって、モテないようでよくモテる。 典型的なパターンだけど面白い。 舞台はアラスカ。しかもユダヤ人社会。 ユダヤ教とユダヤ人社会のいろんな伝統や儀式や難儀さがぞろぞろと 登場して、「イスラムもわからんけどユダヤもわから […]
ジャック・アタリ、「21世紀の歴史」 年のせいか、理論の本とか理屈をこねた本は読むのがめんどうくさい。 特に分厚い本は苦手だ。 それでこういう本に手を出すことはめったにないのだが、ある人に勧められて 読んでみた。 なかなか新鮮であった。正しいかどうか。それはわからないが理解できて 納得できる。 こういう風な見方で来し方行く末を考えてみるのも優れた考察のなせる技なのかも 知れない。 世界の歴史は、市 […]
太宰治、「惜別」 最近、太宰治がひそかな人気を集めているそうだ。 という事で図書館に借りに行った。 惜別。実朝と魯迅の話。 実朝といえば若くして暗殺された和歌の天才としか知らなかった。 どう生きてどう死んだか、独特の文体で鋭く切り取られている。 天才故になしえたもの。見えたもの。そして自分の死まで見えてしまった 悲劇がだんだんと見えてくる。 一国の主が宋に行けるなんてどうして思ったんだろう。 楽し […]