最近夢中で読んだ本、イアン・マキューアン
イアン・マキューアン、「贖罪 上、下」 これは映画にもなっている、「つぐない」という映画だ。 映画も見たのでその感想という事で既にブログにのせている。 しかし、本もすばらしかったので、本を読んだということからの感想を述べてみたい。 イアン・マキューアンはこの作品がブッカー賞を貰える事を期待していたという事だが そうはならないで彼の他の作品が賞を得る事になった。 この作品はそれほど彼の思い入れが入っ […]
イアン・マキューアン、「贖罪 上、下」 これは映画にもなっている、「つぐない」という映画だ。 映画も見たのでその感想という事で既にブログにのせている。 しかし、本もすばらしかったので、本を読んだということからの感想を述べてみたい。 イアン・マキューアンはこの作品がブッカー賞を貰える事を期待していたという事だが そうはならないで彼の他の作品が賞を得る事になった。 この作品はそれほど彼の思い入れが入っ […]
マルコ・ポーロ、「東方見聞録 1、2」 以前から気になっていて、一度は読んでみたいと思っていたこの本、 思い切って読むことにした。 時代はフビライ・ハンの元の時代だ。 シルクロードを西から辿って元の都に行くまでの旅は、私もウルムチ、 トルファンや敦煌などは行った事があるので懐かしく思いながら読んだ。 しかし、当時と今とでは国の成り立ちや生活様式が全く違う。 それはそれで興味深く面白い。 都に到着す […]
北方謙三、「水滸伝 十九 旌旗の章」 とうとう最終回です。 歴史の流れは変えられない。 道貫の軍は強い。いかに梁山泊の豪傑にしてもなすすべがない。 一人、又一人と斃れていく。 しかし、志をついでいくものたちも必要だ。 宋江が梁山泊と共にいよいよ最後の時を迎える。 止めをさすのは、若き楊令だ。 刀は父の遺品、吹毛剣。 楊令よ「替天行道」の旗と志を引き継げ。 というお話でした。 あっという間の19巻 […]
川上弘美、「センセイの鞄」 すばらしい恋愛小説です。 私の絶賛です。 センセイと私の程良い距離の付き合いから始まります。 この距離が絶妙です。 こんな関係いいですね。 センセイのこだわり、矜持、心の翳。 そういうものがうまく書けています。 私のこころのゆらぎも。 そうしていつかそれではすまなくなって・・・ ・・そしてついに・・・・ 「杯からちょっと離して、少し高い位置から見事に注ぐ」か 練習してみ […]
北原白秋、「フレップ・トリップ」 北原白秋にこんな本があるとは知りませんでした。 高麗(こま)丸という船に乗って、樺太観光をする紀行文です。 詩人の散文は実に興味深いです。 この時の白秋は実に明るくて軽いです。 出だしはこうです。 心は安く、気はかろし、 揺れ揺れ帆綱よ、空高く・・・・ ・・・・・ 舷側の波の裂けて砕ける音までが、白い嵐を吹きあげる。 オホーツク海だ。 やっぱりオホーツク海だ。 ・ […]