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最近夢中で読んだ本の話、ジョン・アーヴィング

ジョン・アーヴィング、「サーカスの息子(上、下)」 良い本を読んだ。上下2冊、一気に読んでしまった。 舞台はインド、ボンベイ(今のムンバイ)だ。近くのバンガロールへ 何度か行った時の事を思い出すなあ。 アンバサダー、そうそうあの白い車だ。空港に降りたら出迎えのアンバサダーが ずらっとならんで待っていた。もちろん我らの迎えもアンバサダーだ。 昔、日本に「ヒルマン」って車があったけど、あれにそっくりな […]

石濤、八大山人の画集

ある日、古本屋を覗いていたら、石濤という名前が目についた。 石濤と八大山人という人の画集だ。値段を見ると400円均一と書いてある。 大判の画集で素晴らしい画ばかりだ。何という安さだと思い手に取った。 それで、まだいろいろ見ていると、良い本が沢山ある。 りっぱな画集や稀覯本ばかりだ。幾つか手にとってやっぱりどこかおかしい と考えた。こんなに安いはずはない。それで価格を展示しているプレートを もう一度 […]

最近夢中で読んだ本、玄奘三蔵

玄奘三蔵、「大唐西域記」 前から気になっていた、「大唐西域記」を買って読んだ。 こういう時、Amazonで買うと楽だ。3冊も本屋から買って帰るのは重くて大変だが、 宅配されてくるので便利だ。 しかし、長い。それに実はかなり退屈だ。膨大な国を訪問して見聞したことを ただ淡々と書いているだけだからだ。しかし、こういうのがベースにあったら、 「西遊記」みたいな冒険物語ができて、それが巷に広がってというの […]

最近夢中で読んだ本、高鶚

高鶚、「紅楼夢(下)」 長い、実に長い本だったが、とうとう読み終えた。 下巻は、曹雪芹が書いた部分ではなくて、曹雪芹が書いた後、失なわれてしまった 部分を高鶚という人が補作したと言われている部分だ。 やっと読み終えてほっとしたというのが正直なところだ。 この部分は作者が違うのは、翻訳を読んでいてもあきらかだ。 話の運び方も、前とは違うし、文章の品格も少し下がっているように思う。 それで、この巻では […]

最近夢中で読んだ本、寺山修司、アゴタ・クリストフ

寺山修司、「花嫁化鳥」 寺山修司の奇妙な世界。 寺山修司が怪奇な伝説が残る地を旅する話。 風葬大神村 比婆山伝奇 闘犬賤者考 浅草放浪記 裸まつり男歌 タイトルをみただけでも怪奇そうだ。風葬の話。 犬つきの話。イタコの話。土佐闘犬と秋田闘犬の確執の話。 馬と交わる話。 この人の視線や視点はやっぱり独特だ。 しかし、実は全く怪奇ではない。怪奇な伝説も持つ土地の空気を うまく伝えている。 それにしても […]