CATEGORY

文徴明の画集

文徴明というのは、明時代の蘇州の文人画家で、その書、画ともに 今でも高く評価され誰でも知っている有名な人だ。日本で言えば 蕪村や呉春、池大雅みたいな人に当たるのかもしれない。 その先達は、沈周という人だと言う。こういう人達の画は、緻密、静謐で 画の中に静けさと気品が漂っている。 ただし、日本で探しても、図書館や古本屋ならともかく、書店ではまず 見当たらない。古本屋で見つけても非常に高価だと思う。 […]

最近夢中で読んだ本の話、嵐山光三郎、大江健三郎

嵐山光三郎、「芭蕉紀行」 「芭蕉は紀行文の天才である」ということで、芭蕉の紀行文の跡をたどる旅を する話だ。 これは滅茶面白い。 芭蕉が訪ねて詩を詠み、文を書いた場所を訪ねて追体験して、ああ、おなじ事を 感動できてよかったねというだけの話ではない。 なぜ其処に行ったのか、その背景はなにか、目的はなにかを探るのだ。 その上で、芭蕉の紀行文というものが、単に感想やそれで想起されたことどもを 単純に名文 […]

最近夢中で読んだ本、カプシチンスキ、立松和平

カプシチンスキ、「黒檀」 これはすばらしい本だ。感動した。 ポーランドのジャーナリストの取材レポートであるが、取材レポートの迫力を持った エッセイであり、小説ですらあると思える。 視線が低い。人々の生活に深く入り込んだ視線で眺めている。通りすがりではない。 こういう眺め方をする暮らしは、アフリカでは実に大変で危険なのだ。 アフリカを「アフリカ」という言葉であらわせるようなくくり方は存在しないという […]

最近夢中で読んだ本の話、ジャック・ケルアック、佐々木丞平他

ジャック・ケルアック、「オン・ザ・ロード スクロール版」 実に痛快、わくわくする本だ。とても私が生まれる前に書かれた本とは思えない。 この手にわずかな金があったら、それをつかんでロードに出よう。 バスに乗ったらどこまでも行ける。 バス代がなくなったらヒッチハイクすればいいじゃないか。 どっかに行ったら、誰か友達がいるし、それで少し金を借りたら良いじゃないか。 金を借りられなきゃ、ちょっと働いたいい […]

富岡鉄斎の画集

ある日古本屋を覗きに行ったら、富岡鉄斎の画集があった。 もちろん迷わず購入した。 「ええなあ」しばらくは毎日毎日眺め暮らす日々だ。 なんという力強さだ。勿論基本をきちんと勉強しているからこういう大胆さを 思うままに発揮できるのだと思う。 そして、何と言う色彩の見事さだろう。 濃と淡、粗と密、大と小、遠と近、あらゆるものが水と墨で縦横に描き表され ながら、そこに配された色は邪魔せず喧嘩せず、当にそこ […]