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最近夢中で読んだ本の話、金子光晴、秋里籬島他

金子光晴、「アジア無銭旅行」 金子光晴は大好きなので、この本も題名に惹かれて読むことにしたのだ。 ねむれ巴里、西ひがし、どくろ杯、マレー蘭印紀行などが実にすばらし かったからだ。しかし、この本はこれらの本から抜き出して再編集した だけのようで、特に目新しい文はなかってがっかりはしたが、 思い出し思い出しして読むのも又楽しみのひとつだ。 ・・・その手を引き抜いて、指を鼻にかざすと日本人と少しも変わら […]

最近夢中で読んだ本、レズリー・ダウナー、木津雅代

レズリー・ダウナー、「マダム貞奴」 この本は実に面白い。日本人でなくて外国人が書いたなんてとても信じ られない。普通の日本人ではわからない芸者の世界や役者の世界の事も 実によく調べて理解している。 それにしても貞奴、これほどの人とは知らなかった。 日本初の国際女優にして、国際エンタティナーだ。 日本でよりも、より海外で有名だった人だ。それだけ海外で苦労した ということもあるだろう。 読んでいるだけ […]

最近夢中で読んだ本、辛永清、ナム・リー

辛永清、「安閑園の食卓―私の台南物語」 台湾には2度ほど行ったことがあるが、台北ばかりで、南の方には行ったことがない。 しかし、前に台南を舞台にした映画をみたりしたので、台南が気になっていた。 これは、その台南が舞台の本である。 最初はいわゆる美食本かなと思って読んでいた、確かに台南の食事の事が微に入り 細にわたり描かれていて楽しいが、それよりもそれにまつわる台湾の暮らしの話が はるかに面白い。 […]

最近夢中で読んだ本の話、阿刀田高、ダイ、シージエ

阿刀田高、「街のアラベスク」 普通の街のごく普通の街角、そこにあるごく普通の暮らしを描いているようで 実は何かスイッチが入って、ありそうであらざる妖しい世界に入って行く。 ・・・桐の木って良い部分は琴なんかに使われて、お金持ちのお嬢さんの もちものになったりするけれど、悪い部分は下駄になってずっと人の足に 敷かれている。・・・時には、そういう桐の下駄が魔性を持つことがあるそうだ。 そんな時その魔性 […]

豊子凱の画本

こないだ揚州、蘇州の旅の話をした。 その時に、上海のあやしい茶城に行った話もした。 実はその茶城に行ったのは二つの目的があったからなのだ。 一つは先週話をした茶缶を探したかったのだが、あと一つは、豊子凱という 画家の記念館のようなものがあると、ネットのはしくれで見つけたからだ。 「そういうモノがあるのなら是非とも行かなきゃならん」と思っていたが、 茶缶を探す、道すがらには目につかない。一階は殆ど隈 […]