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最近夢中で読んだ本、カプシチンスキ、立松和平

カプシチンスキ、「黒檀」 これはすばらしい本だ。感動した。 ポーランドのジャーナリストの取材レポートであるが、取材レポートの迫力を持った エッセイであり、小説ですらあると思える。 視線が低い。人々の生活に深く入り込んだ視線で眺めている。通りすがりではない。 こういう眺め方をする暮らしは、アフリカでは実に大変で危険なのだ。 アフリカを「アフリカ」という言葉であらわせるようなくくり方は存在しないという […]

最近夢中で読んだ本の話、ジャック・ケルアック、佐々木丞平他

ジャック・ケルアック、「オン・ザ・ロード スクロール版」 実に痛快、わくわくする本だ。とても私が生まれる前に書かれた本とは思えない。 この手にわずかな金があったら、それをつかんでロードに出よう。 バスに乗ったらどこまでも行ける。 バス代がなくなったらヒッチハイクすればいいじゃないか。 どっかに行ったら、誰か友達がいるし、それで少し金を借りたら良いじゃないか。 金を借りられなきゃ、ちょっと働いたいい […]

富岡鉄斎の画集

ある日古本屋を覗きに行ったら、富岡鉄斎の画集があった。 もちろん迷わず購入した。 「ええなあ」しばらくは毎日毎日眺め暮らす日々だ。 なんという力強さだ。勿論基本をきちんと勉強しているからこういう大胆さを 思うままに発揮できるのだと思う。 そして、何と言う色彩の見事さだろう。 濃と淡、粗と密、大と小、遠と近、あらゆるものが水と墨で縦横に描き表され ながら、そこに配された色は邪魔せず喧嘩せず、当にそこ […]

最近夢中で読んだ本の話、ルイス・デ・カモンイス、井上靖

ルイス・デ・カモンイス、「ウズ・ルジアダス」 ポルトガルにロカ岬というところがある。らしい。行ったことがないが。 旅の本を見ていると出て来る有名なところだ。ユーラシア大陸の西の端だ。 『ここに陸尽き、海始まる』という有名な詩があるそうだ。 「どんな詩やねん?」と気になって読んで見る事にした。 ポルトガルの国民的詩人、ルイス・デ・カモンイスという人の詩だそうだ。 壮大な叙事詩だ。 オデッセイのような […]

最近夢中で読んだ本の話、立松和平、佐野眞一

立松和平、「道元禅師ー上」 先日、中国の人達を案内して福井から金沢まで行ったので、永平寺の事が頭に 残っていた。それでこの本を見つけた時すぐに読んで見る気になったのだ。 道元禅師というのは、永平寺を開いた人、正法眼蔵を表した人という漠然とした 記憶しかなかったが、最近興味深く読んでいる西行や実朝、定家などとほぼ同時代 の人であった。それに京都でもよく訪れる建仁寺とも深いかかわりがある人だと わかっ […]