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最近夢中で読んだ本の話、ローラ・チャイルズ

ローラ・チャイルズ、お茶と探偵シリーズ 「アールグレイと消えた首飾り」 「イングリッシュブレックファースト倶楽部」 サウスカロライナの港街にあるというお洒落なティーハウスを舞台に突然 起こる様々な難事件を解決すると言うお話だが、この中にでてくるお茶の 種類が実に豊富で、しかもお茶の飲み方に詳しいので、読み進めるのが 実に楽しみだ。 いろいろな蘊蓄が出てくるが、例えばこんな風だ。 ・・・・・・・・・ […]

最近夢中で読んだ本、マイクル・クライトン

最近夢中で読んだ本、マイクル・クライトン マイクル・クライトン、「ネクスト」 マイクル・クライトンは映画「ジェラシック・パーク」を見て、その原作者と言う事で 知った作家だ。最新の科学技術をテーマにした小説を書くので興味深く注目していた。 昔、一時期、英語の本は英語で読もうなどと無謀な事を考えた時期があって、分からない なりにも一生懸命読んだものだ。英語の力が上がったかどうかは定かではないが、 それ […]

最近夢中で読んだ本、沈復、ポール・セロー

沈復、「浮生六記」 この本を読んで驚いた。なんという素晴らしい本なんだろう。 魯迅や老舎など近代の作家の小説と違って、清代以前の中国の知識人が書いた本 には一定のパターンのようなものがある。殆どが文人=高級役人か、役人だったが 失脚した立場の人が作者となっていて、豊富な知識と格調高い文章や詩がおりこまれた 内容になっている。それはそれで、「すごいなあ」、「勉強になるなあ」、 「かっこいいなあ」と称 […]

最近夢中で読んだ本の話、司馬遼太郎、太宰治

最近は図書館で本を借りる事が多くなった。勿論、お金の節約という意味が 大きいが、図書館も知らないうちに非常に便利になっている。 ネットで市内の全ての蔵書が検索できて、そのまま予約できるし、それを近くの 図書館で便利に受け取ることができる。 いつものようにアマゾンで検索して購入するかわりに、図書館で検索して 借りてしまえばいいのだ。 そして、何より一番便利なのは、読んだら返してしまえるという事だ。買 […]

最近夢中で読んだ本、張岱、色川武大

張岱、「陶庵夢憶」 張岱は明末、清初の頃の文人、史家である。号は陶庵という。 「明朝瓦解までの前半生、およそこの世にある美しきもの、 楽しきもの、愛すべきものはこれをとことん貪って飽くことを知らなかった」 本のカバーにこんな風に書いてある。 ありあまる財産がありながら科挙の試験も受けず、あらゆる贅沢を尽くすだけの 暮らしだったけど、明の瓦解と共に財産を全て失ったという。 そんな食うにも事欠く暮らし […]