最近夢中で読んだ本の話、司馬遼太郎、太宰治

  • 2009年10月20日
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最近は図書館で本を借りる事が多くなった。勿論、お金の節約という意味が
大きいが、図書館も知らないうちに非常に便利になっている。
ネットで市内の全ての蔵書が検索できて、そのまま予約できるし、それを近くの
図書館で便利に受け取ることができる。
いつものようにアマゾンで検索して購入するかわりに、図書館で検索して
借りてしまえばいいのだ。
そして、何より一番便利なのは、読んだら返してしまえるという事だ。買ってしまうと
捨てるのはもったいないし、保管するのは場所が大変だ。我が家も本の置き場に困って
しまっている。そういう意味では何重にも得策なのだ。

司馬遼太郎、「街道を行く二十、『中国蜀と雲南のみち』」
この春に雲南に行ったばかりなので、これが目について直ぐに借りてしまった。
蜀の国、四川省成都も行った事がある。諸葛孔明を祀った武候祠や杜甫の草堂跡も
行った事があってなつかしい。
しかし、こんにゃくが四川からきたものだという事は知らなかった。
この地でもこんにゃく玉をつくって食用にしているのだろうか。
今度、又行ったら確かめてみないといけない。
雲南の地も懐かしい。
あの昆明池は鄭和にもゆかりの池だという話は初めて聞いた。
昔から、僻地ではあったが豊かな地だったのでいろいろな逸話が残っているのだ。
盧溝橋に似たアーチ橋もいろんなところで見たなあ。
又、四川や雲南に行きたくなってしまった。

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太宰治、「晩年」
この本は図書館でなくて、古本屋で手に入れたものだ。手に取ると、ページが切っていない。
全くのまっさらだ。太宰治、「晩年」といった有名な本でこういうのは珍しいかもしれない。
昔の人がやったように、1ページずつペーパーナイフで切りながら読んでいくのは楽しい。
さすがに太宰を一躍有名にした本だけあって、するどく切り裂くような文章だ。
何とも強烈な感性は魅力が一杯だ。


死なうと思ってゐた。ことしの正月。よそから着物を一旦もらった。お年玉としてである。
鼠色のこまかい縞目が織りこめられてゐた。これは夏に着る着物であらう。
夏まで生きてゐようと思った。・・・

こんな風に始まるのだ。
短編集だが短編集と思えない。長い長編をよんだような気がしてしまう。
津軽弁って美しいなと思ったりもする。

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。