最近夢中で読んだ本の話、ジョン・アーヴィング、佐江衆一
ジョン・アーヴィング、「第四の手」 アメリカのテレビのニュースキャスターがインドでサーカスを取材していた。 と始まると、「サーカスの息子たち」を思い出すが、この本はそれ以上に面白いかも知れない。 すごい語り手だ。 その取材中にライオンに左手を食いちぎられたのだ。 それが一部始終報道された。 それでかれは禍に出くわす代名詞になってしまった。 最初2本の手があった。そして1本なくなった。 移植の提供を […]
ジョン・アーヴィング、「第四の手」 アメリカのテレビのニュースキャスターがインドでサーカスを取材していた。 と始まると、「サーカスの息子たち」を思い出すが、この本はそれ以上に面白いかも知れない。 すごい語り手だ。 その取材中にライオンに左手を食いちぎられたのだ。 それが一部始終報道された。 それでかれは禍に出くわす代名詞になってしまった。 最初2本の手があった。そして1本なくなった。 移植の提供を […]
内田百閒、「ノラや」 内田百閒と言えば夏目漱石の弟子だそうだから、これは、もう一つの、「吾輩は猫である」 と言えるだろうか。と言っても、猫が主人公でものを言う訳ではなくて、猫に狂って しまった男の物語である。 それでも猫が主人公であることは間違いがない。 大事にしていた猫がある日突然いなくなる。散歩にでかけたまま帰らないのだ。 そこから男のモノ狂いが始まる。猫狂いといったらいいだろう。 あけてもく […]
水上勉、「北京の柿」 本の箱に水墨画が描かれているので気になって買った本だ。老舎の家の柿の木をイメージ して描いた画かもしれない。 「北京の柿」とは老舎の家の柿の木の事だ。もう何年も前になるが、夕暮れが迫り、閉館の 直前に老舎記念館を訪れた事がある。王府井近くの胡同の入り口付近にその家はあった。 元の住まいをそのまま保存したものだと思う。 四合院つくりの簡素な家の中には確かににつかわしくない位沢山 […]
司馬遼太郎、「人間の集団について」・ベトナムから考える ベトナムの人達、特に若者たちで、日本に関心を持っている人は非常に多いと思う。 更に日本と又は日本に来てビジネスをしたい、ビジネスをもっと盛り上げたいと 考えている人も非常に多いと思う。 しかし、残念ながら今、日本の経済は沈滞ぎみなのでそういう人達も頑張るが 空振りに終わっているという事も多くなっている。そういう友人達もいるので 少し残念だ。彼 […]
ローレンス・ダレル、「ジュスティーヌ」 もう何十年も前にこの本を読んだ事がある。アレキサンドリア4重奏という副題があって、 4部作になっている。長編だ。しかも難解な本だった。 当時は外国に行った事がない。ましてアラブ世界など見た事も聞いたこともなかった。 しかし、年を経て、それなりに旅をして少しは外の世界を知ることができたし、 深い洞察はないにしても過ぎ越し方を遠い目で眺める分別もできてきたかもし […]