最近夢中で読んだ本、吉田修一、伊坂幸太郎
吉田修一、「横道世之介」 空手の有段者がおって、またそいつが酒癖が悪い。その上に極度の近眼だった。 「○○が酔うてあばれとるぞ」というと誰かれなく逃げ回ったものだ。 たとえ親しい友達でも、さきに「わしや△△や」と声をかけないと見えへんからどつかれる 危険がある。それでも愛すべきやつだった。 「わしは10分あったらどんな女でも口説きおとして見せるで」と言うてるやつもおった。 「なるほど」と思える時も […]
吉田修一、「横道世之介」 空手の有段者がおって、またそいつが酒癖が悪い。その上に極度の近眼だった。 「○○が酔うてあばれとるぞ」というと誰かれなく逃げ回ったものだ。 たとえ親しい友達でも、さきに「わしや△△や」と声をかけないと見えへんからどつかれる 危険がある。それでも愛すべきやつだった。 「わしは10分あったらどんな女でも口説きおとして見せるで」と言うてるやつもおった。 「なるほど」と思える時も […]
エリオット・へスター、「地獄の世界一周ツアー」 フライトアテンダント爆笑告白記とある。前のフライトアテンダントものの続編みたいな ものだ。 確かに面白い。本が成功したからか、いろんな事情があったのか、フライトアテンダントを やめた著者が世界一周旅行に出る話だ。 この人の旺盛な好奇心でおのずといろいろな事件に巻き込まれていくのは読んでいて楽しい。 本当はシリアスになってしまうような事でも明るくとらえ […]
一海知義、「漢詩道場」 最近よく陸遊の詩のことがブログに出て来ると思うが、それはこの本を読んだからなのだ。 学生時代は漢詩が好きだったので漢詩を本を買って読んだりしていたが、そう言う本の 翻訳と解説によく名前が出ていた人なので名前は覚えていた。 今回ちょっとしたきっかけでこの本を読んだのだが、漢詩を読むと言う事に関して目を 洗われる思いを抱いた。 これは、詩の解説というより、如何に詩を読んで理解す […]
北大路魯山人、「料理王国」 有名人の古典的な名著という話もあったので何時かは読みたいと思っていたが、急に気が向いた ので読む事にした。 書の名人から料理の名人となり、焼き物の名人となった人。 傲岸不遜、奇人、変人、天才と言われている人の料理の本だ。 しかし、読んでいて段々腹が立ってきた。 全く尊敬できない人だ。 天才だから、素晴らしいモノを生み出す人だからどれほど傲岸であってもいいという事には な […]
崎谷満、「DNAでたどる日本人10万年の旅」 素晴らしい本だ。大感動だった。 論文のような本だが、「すごい、すごい」とつぶやきながら一気に読んでしまった。 日本人のDNAについての本だ。人類と言うのは、アフリカのどこかで発生した、もともと 一つのDNAから始まると言う。それが3つにわかれ世界中に広がって行ったという事らしい。 そして、先住した民族のDNAは後から移住してきた民族に滅ぼされ、そのDN […]