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最近夢中で読んだ本の話、F・ジロー、ドストエフスキー

F・ジロー、「ピカソとの生活」 この本は、当にこの題の特集をテレビでやっていたので興味を抱いて読んでみたのだ。 F・ジローという人は唯一自分からピカソと決別した人だと言っていた。 自力でピカソの魔力から逃れたのだと言うのだ。それほどピカソには女性を魅了する 存在感と魔力があったのだろう。同時にいろんな女性が出てきて、いろいろな出来事が 当然のことのように起きて行く。そう言う話も面白くはあるが、実際 […]

最近夢中で読んだ本の話、鈴木牧之、田代慶一郎

鈴木牧之、「北越雪譜」 図書館に注文していたこの本がもよりの館に届いたとメールが入った。急いでとりに行った。 「古い方と新しい方のどちらがいいですか」もちろん古い方がいいに決まっている。 古い方は間違いなく旧漢字だし、旧かなづかいだ。著者名も右から左に流れているではないか。 古びている方が味がよい。 大分前のブログで新潟、塩沢の酒、鶴齢を紹介した時、「北越雪譜」が書かれた土地でできた 酒とあった。 […]

最近夢中になって読んだ本、ロバート・カーソン、伊坂幸太郎

ロバート・カーソン、「46年目の光」 これはすごい本だ。最初は、いわゆるサクセスストーリーとか根性モノ、様々な困難を 克服して奇跡を起こした男の物語りと受け取っていた。 だって副題は、「視力を取り戻した男の奇跡の人生」と書いてある。 確かにそういう話でもある。しかしそれ以上に、「人間の眼」というものの素晴らしい 働きを解き明かしてくれているのだ。 よくえらい坊さんとか、まじない師とか、魔法使いとか […]

最近夢中で読んだ本の話、老舎、ヘルタ・ミュラー

老舎、「茶館」 この本は昔どうしても読みたくなってネットで探した事がある。 しかし、新本ではもう売ってなくて既に廃刊になっていた。古本ではあったが、プレミアが ついて相当な値段になっていた。それほど人気になるほど知られた本でもないやろうと 思ったが手に入らないものはしかたがない。すっかり諦めて、中国語の勉強がてら、原語の 本を見ていた。しかし、見るだけで読むと言うところまではなかなか至らない。 最 […]

最近夢中で読んだ本の話、堀田善衛

堀田善衛、「定家明月記私抄」、「定家明月記私抄」続編 定家の時代は沢山の貴族が日記を書いていたようだ。 いついつどんな行事が何のためにどこで行われたか。参加したのは誰と誰でそれは どんなふうに決められたのか。どんな服装でいったのか、服装の色はどうで材料は 何なのかそれはなぜなのか、歩いて行ったのか馬に乗ったのか輿に乗って行ったのか、 共は何人でどういう人たちだったのか。そう言う事を事細かく書き記し […]