CATEGORY

最近読んだ本、「聊斎志異(上)、(下)」

蒲松齢作、立間祥介編訳、「聊斎志異(上)、(下)」 中国屈指の怪奇物語りの一つだ。 ある男がいた。その友達が占い事を良くすると言う。 その男は言う。「お前は、役所で偉くはなれんが、きっと大金持ちになるだろう」 その時はそれで終わった。 或る時、その男が訪ねてきた。「旅の男が来るから手厚くもてなせ」 馬を無くして困っている兵隊が来た。男は軽く見て適当にあしらおうとした。 が、友人にいさめられ馬を与え […]

最近読んだ本、「鳥類学者のファンタジア」、「骨董屋の非売品」

奥泉光、「鳥類学者のファンタジア」 いやあ、実に面白い本であった。 ふざけたり、ぼけたり、つっこんだりとえらい適当に文、書いてるんかいなと思ったり、 えらいジャズに詳しいな。真髄をわかってるんちゃうやろかと思ったり、 ドタバタサスペンスみたいなもんかなと思っていたら、時空を翔るSFファンタジーの ようであったりする。 「私はは柱の陰でひっそりと聞いている観客に向かって演奏してる」とキリコは思う。 […]

最近読んだ本、「共喰い」、「道化師の蝶」

芥川賞が発表されて、受賞者のインタビューが何かと話題になった。 取りようによっては不遜とも非礼とも言われかねないような内容におもった。 こんなけっこうおもろい発言する人は最近珍しいかもしれんと俄然興味が湧いて読んで 見たくなった。 発表直後だから、文藝春秋に掲載されるはずだ。お金を節約してこれで読む事にしよう。 それに選評も一緒に読めるから今回は特に興味がある。 田中慎弥、「共喰い」 それで、これ […]

最近読んだ本、「消えた中国の秘宝」、「古道具、ニコニコ堂です」

台湾の故宮博物館にあるお宝は北京にある故宮博物館の中にあったものを戦時中の混乱で 壊されたり、盗られたり、散逸したりすることから守るために密かに持ってこられたもの だというのはよく知られた話だ。 当然、北京の故宮に行ったら殆ど建物だけで何もなかった。 そうではあるが、台湾には全てのお宝を運ぶ事ができないで、大陸に残されたものも多い という話も聞いていた。そういうもののかなりの部分が南京博物館にある […]

最近読んだ本、「さよなら渓谷」、「ラスト・コーション」

吉田修一、「さよなら渓谷」 母親が子供を殺したかもしれない。 レポーターが集まってきている。 何となく最近よくある話だ。隣の家にも聞き込みが入る。 そして、話は段々意外な方に。 隣に住む男と関係がある? 何故だ? 男には過去がある。 昔のおぞましい事件が浮かび上がってくる。学生時代のちょっとした過ちでは すまされない犯罪だ。社会的な制裁が待っている。 そして被害者にも。何故だ? 何故被害者までが社 […]