CATEGORY

最近読んだ本、「共喰い」、「道化師の蝶」

芥川賞が発表されて、受賞者のインタビューが何かと話題になった。 取りようによっては不遜とも非礼とも言われかねないような内容におもった。 こんなけっこうおもろい発言する人は最近珍しいかもしれんと俄然興味が湧いて読んで 見たくなった。 発表直後だから、文藝春秋に掲載されるはずだ。お金を節約してこれで読む事にしよう。 それに選評も一緒に読めるから今回は特に興味がある。 田中慎弥、「共喰い」 それで、これ […]

最近読んだ本、「消えた中国の秘宝」、「古道具、ニコニコ堂です」

台湾の故宮博物館にあるお宝は北京にある故宮博物館の中にあったものを戦時中の混乱で 壊されたり、盗られたり、散逸したりすることから守るために密かに持ってこられたもの だというのはよく知られた話だ。 当然、北京の故宮に行ったら殆ど建物だけで何もなかった。 そうではあるが、台湾には全てのお宝を運ぶ事ができないで、大陸に残されたものも多い という話も聞いていた。そういうもののかなりの部分が南京博物館にある […]

最近読んだ本、「さよなら渓谷」、「ラスト・コーション」

吉田修一、「さよなら渓谷」 母親が子供を殺したかもしれない。 レポーターが集まってきている。 何となく最近よくある話だ。隣の家にも聞き込みが入る。 そして、話は段々意外な方に。 隣に住む男と関係がある? 何故だ? 男には過去がある。 昔のおぞましい事件が浮かび上がってくる。学生時代のちょっとした過ちでは すまされない犯罪だ。社会的な制裁が待っている。 そして被害者にも。何故だ? 何故被害者までが社 […]

最近読んだ本、「蛙鳴」、「港町食堂」

莫言、「蛙鳴」 この本すごい。読み応えありだ。分厚さもかなりのもんだが、内容も分厚い。 知らなかったが映画で有名になった、「紅いコーリャン」の作者だそうだ。 日中戦争の混乱期を逞しく生き抜いた人達。 戦争が終わって平和になったはずなのになかなか幸せにはなれない。 先日読んだ巨流河の世界を今度は中国の側から見つめている。 国共の戦いがあって、更に文化大革命だ。ここで標的になった人達はさらに 酷い目に […]

最近読んだ本、「巨流河」上、下

これはすごい本だ。これもある人が読んだということで文章に書かれていた情報を パクらせていただいて読んだ本だ。 分厚い上下2巻、量もすごい。 先日読んだ張愛玲の本と実に対照的だ。藤原定家の狂言綺語の世界を思わせるような、 妖しく美しく作為に満ちたと思える張愛玲の物語りに対して、これはあくまでも正統的だ。 英文学者が淡々と語る自叙伝である。 狂言もなければ綺語もない。あくまでも現実にあったことだけが静 […]