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最近読んだ本、「私の見た大阪及び大阪人」、「阪神見聞録」他

谷崎潤一郎、 私の見た大阪及び大阪人」、「阪神見聞録」、「岡本にて」他  谷崎潤一郎全集 第二十巻より、 有名な作家が東京の街を描いた本は沢山ある。失われ行く東京の情緒を惜しんでいろんな 形で作品が描かれている。 しかし、大阪や京都の街の事が描かれた本は少ない。 これは東京の人でありながら、関東大震災がきっかけで関西に移り住んでしまった文豪 谷崎潤一郎の文章で、非常に貴重で興味深い内容なのだ。 多 […]

最近読んだ本、「飢えのリトルネロ」、「日和下駄」

ル・クレジオ、「飢えのリトルネロ」 1930年代から40年台にかけての少女エテルの物語り。 時代は第2次世界大戦にあらがいようもなく引きずり込まれて行くパリの街角にある。 モーリシャス島で過ごした日々から抜け出せない叔父さん。 叔父さんの大事なエテル。 欺瞞だらけのサロン、夢みることしかできない父がいる。 ロシア貴族の娘がいる。高慢さだけが武器の貧しい家族。 いやなやつだが素敵に魅力的だ。 そして […]

最近読んだ本、「罪と罰 1、2、3」

ドストエフスキー作、亀山郁夫訳、「罪と罰 1、2、3」 ドストエフスキーというと世界文学全集みたいなのを思いつく。 子供の頃に、「こんなん一杯読んで勉強するんやで」という具合に読まされたか、好きで読んだか こういう本は沢山読んだ。 そんな中で、特にドストエフスキーなんかは難解で、「ようわからんけど為になるんやろ」、 「いつか人生で役にたつはずや」とかなんとか思って読んでいた記憶がある。 しかし、亀 […]

最近読んだ本、「苦役列車」、「ナイチンゲールの屍衣」

西村賢太、「苦役列車」 これが、超有名文学賞をもらった作品か。 これが、ベストセラーか。 ダメ男のダメ生活ぶりを延々とことこまかく書き連ねている。 さすがに描写力はすごいものだ。どうにもならないやる気のなさ、こすかっらしさ、 うすぎたなさ、吐き気を催す貧乏と頽廃の臭い、いやなもの、はらだたしいものが いやでも目の前に立ちあがってくる。 私は好きになれないが、この作家の独特のスタイルなのだ。 同じ本 […]

最近読んだ本、「『北京三十五年』ー中国革命の中の日本人技師ー」

話はころっと変わりますが、「あじあんじゃんしょん」から「あじあんじゃんくしょん2」への 過去データの移行をやってましたが、一応完了しました。 どっちが読みやすい?との問題があるかもしれませんが、一応過去全てのブログ記事が 「あじあんじゃんくしょん2」に集まっています。 もし良ければご覧下さい。 今迄の移行作業の中で、過去の旅行記などで描き直して見たいようなのもいくつかありました ので、機会があれば […]