「花の下影」という画帖
私の好きな、「仙崖」の画に、花見図というのがある。 花見と言っても桜は端っこに適当に描いてあるだけで、その桜の下でわいわいがやがやと 飲めや歌えのどんちゃんさわぎしているところを画にしている。 こんな画がかけたらたいしたものだ。その賛に 「楽しみは花の下より、鼻の下」と書いてある。 それからとったのかどうかは定かではないが、江戸末期の画帖に、「花の下影」と言うのが あって、やはり鼻の下の楽しみ。大 […]
私の好きな、「仙崖」の画に、花見図というのがある。 花見と言っても桜は端っこに適当に描いてあるだけで、その桜の下でわいわいがやがやと 飲めや歌えのどんちゃんさわぎしているところを画にしている。 こんな画がかけたらたいしたものだ。その賛に 「楽しみは花の下より、鼻の下」と書いてある。 それからとったのかどうかは定かではないが、江戸末期の画帖に、「花の下影」と言うのが あって、やはり鼻の下の楽しみ。大 […]
伊坂幸太郎、「モダンタイムス」 「分からん事があったらネットで検索しろ」 よく言われる言葉だ。言われなくても、何か分からない事があったらすぐにパソコンの 前に座って検索している。 殆どどんな言葉でも、どんな事柄でもでてこないものはない。 むしろ多すぎて絞り込むのに困るくらいだ。 しかもいくつかの言葉を並べて打つだけで関連の情報が山のようにでてきて実に便利と いうか、いまや無くてはならないツールにな […]
伊藤郁太郎、「美の猟犬 安宅コレクション余聞」。 大阪中之島の東洋陶磁美術館には何度も行っている。 良い陶磁器を見る基本みたいなものだ。どこか外国の美術館に行く機会があると その前にも出来るだけいくことにしている。こういうものが本当にいいものなのかと 勉強になるのだ。同じものを何度も見ても飽きない。 良いモノにはそれだけの力があるのだ。 朝鮮李朝陶磁器、中国陶磁器にかけては日本随一のコレクションだ […]
ディネセン、「アフリカの日々」 この本は始め、「やし酒飲み」に興味をだいて読み始めたのだった。 こっちの方は、ごく普通の滞在記的なものかなあと漠然と思っていた。長いから適当に 読んだらいいやとも思っていた。 しかし、すばらしく瑞々しい感性に溢れた本だった。 登場人物がすばらしい、その場所も。もちろん描写がすばらしいからだ。 ケニヤの高原地帯にあるンゴング農園、それだけで心おどるではないか。 そこで […]