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最近読んだ本、「列」、「真珠湾の冬」。

「列」。 中村文則 著。 あじあん 「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」。 とても面白い。とても不安。心がざわざわする。カフカの世界? 不条理の世界? これが普通の世界? 第一部 ・灰色の鳥 双子のベビーカー。エレベーター乗れない? ・多色の鳥 鞄を見ててと言ってその男は行ってしまう。誰かがそれを外へ出す。 ・木を殺す木 だれかが列を外れる。正しい選択は? ・椅子 あの椅子は人生を変え […]

最近読んだ本、「禍」、「ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器」。

「禍」。 小田雅久仁 著。 あじあん 耳から入ってその人を支配する。その人がまた次の人を・・・、最後は誰だ? ・食書 気持ちのよいトイレがある本屋ってええもんだ。つい行きたくなる。それでドアをあけたら、人がいる?なんで?しかも女が?なんで?しかも本を食ってる。 見たな!! 「絶対に食べちゃだめよ。 一枚食べたら引き返せない。」 ・耳もぐり 人間の手が長い間隠し持ってきた、知られざる能力、耳もぐり? […]

最近読んだ本、「フランキスシュタイン ある愛の物語」、「鈍色幻視行」。

「フランキスシュタイン ある愛の物語」。 ジャネット・ウインターソン 著。 あじあん フランケンシュタイン、現在に蘇る? 時空を超えた大騒ぎ。 とても面白い。 1816年の夏、詩人のシェリーとバイロン、バイロンの担当医のポリドリ、メアリー・シェリーと継妹のクレア・クレモント、その頃すでにバイロンの愛人になっていた、はスイスのレマン湖畔にある2軒の家を借りていた。私の母は私を産んだ直後に死んだ。 そ […]

最近読んだ本、「ふりさけ見れば 上下」。

「ふりさけ見れば 上下」。 阿部龍太郎 著。 あじあん 「日本『国』の礎を築くため、検討しに託された密命とは」。 遣唐使、阿倍仲麻呂は唐の都、長安で大活躍。 とうとうあの難関、科挙の試験にも合格して、高級官僚の道をまっしぐらに進んでる。 妻、張若晴の叔父、張九齢の助力もあって、次々と要職をゲットする。 時はあたかも玄宗皇帝と楊貴妃の時代。 わしでも知ってる絢爛豪華な時代の話だ。 話は変わるけど、コ […]

最近読んだ本、「イラク水滸伝」、「翼って言うのは嘘だけど」。

「イラク水滸伝」。 高野秀行著。 あじあん 現代最後のカオス、謎の巨大湿地帯へ。 素晴らしい。感動のノンフィクション。 旅行記というか、滞在記というか、探検記というか、冒険機というか、圧巻のノンフィクションであった。 本書、カバー裏より。 ::::: 中国四大奇書「水滸伝」は、腐敗と悪政がはびこる宋代に、町を追われて住めなくなった豪傑たちが、普通の人が近づけない湿地帯の中に続々と集まり、政府軍と戦 […]