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書画、篆刻など

雄勝硯はすばらしい

水墨画を画くのに中国のいわゆる端渓硯を使っているが、どうも使い勝手がよくない。 使い方が下手なせいもあるのだろうが、丘といわれる墨を磨る部分の形と、 磨った墨液を貯める池の部分の形のバランスや好みがあるのだろう。 今は筆でも墨でも、日本の方が良い物が多い。もしかしたら、硯にも日本でに 良いのがあるのではないかと考えた。 それで調べると、宮城県の雄勝というところに良い石がとれて良い硯があるというのが […]

堺刃物師の篆刻刀

大分前に堺刃物師の篆刻刀を買った話をしたと思う。 それで、老師のところに篆刻を習いに行った時、修正の必要が生じたので それを出した。 「これいいね」、「いいでしょう。すごく彫り易いですよ」 刃が石に吸いつくような感覚で彫れるから、私のように下手なものでも 綺麗に彫れる。感動モノだった。 それで細く細くと追いこんで行くと、肝腎なところでぽろりと行ってしまう。 それも味だと思っているが、「味ばっかりつ […]

果物や野菜を画いてみよう

今年の夏は、結構暑い日が続いた。 という気がするが、振り返ってみたら、毎年夏は暑い。暑くて当たり前なのだ。 それでも、年々、寒い日が少なくなり、暑い日が多くなっているような気がする のは気のせいだろうか。 昔の人は、1年を24節季という考え方で区切りをつけて、自然と暮らしの移り変わり 見て来た。 ちなみに夏から秋にかけてはこんな感じだ。 立夏(5/5) 夏がくるぞ 小満(5/21) 草木が茂り始め […]

陶淵明も酒は止められん

五柳先生といわれた陶淵明には有名な飲酒の詩が沢山ある。 特に飲酒二十首は有名で、詩酒合一の文人の心がよくわかる。 自然を愛で、人を愛で、酒を愛でる詩人の心と 飲まなきゃどうにもならない満たされなさがひしひしと伝わってくる。 しかし、たまにはシャレで、「酒を止めよう」とか思った事があるの だろうか。 それとも詩をひねる時の冗談のネタなのか、 こんな詩がある。 止という字を各行にちりばめたわけだ。 平 […]

筆を吊るすモノ

筆をつかっていて思う事がある。 「あんまりごしごし洗うもんじゃないよ。そっと洗って根元で水を 絞って干しておいたらいい」 と筆屋さんが教えてくれた。洗ってすぐに筆筒に立てたら向きが 反対のような気がするし、置いておいても筆の形が悪くなりそう。 吊るして自然な形のまま乾くのが一番いい。 それで、中国に行った時に筆を吊るすモノを買おうと探しに行くが どうも気に入るものがない。どれも大きくて場所をとるの […]