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芸術イベント、映画など

映画、「天使の分け前」を見た

酒は寝かせれば寝かせるほど美味しいと言う。 何でもおいとききゃええちゅうもんでもなかろうと思ったりもするが、ある意 味おいときゃええと言う部分もある。 例えば自宅で日本酒なんかを瓶のままおいといたらどうなるかというと酢のよ うになって味もそっけもなくなってしまう。ところが置き忘れたウイスキーが 田舎の押入れの中から十年以上も経ってでてきたりするとそれはえもいわれぬ まろやかな味だったと言う記憶があ […]

文楽公演、「心中天網島」を見た

今年初めての文楽だ。新春公演は行けなかったのでこの日が来るのが楽しみで あった。今回も1部、2部であるが、前回見た仮名手本忠臣蔵とは違って通し狂 言ではない。まあそうであっても両方見たいし、1日で一気に見るのはちとしん どい。それで又2つに分けて見ることにしよう。と言うことでまずは2部から。 特に理由はなくて2部の方が先にええ席があっただけのことだ。 それで今回は事情があってチケットが安く手に入る […]

映画、「ある海辺の詩人ー小さなヴェニスでー」を見た

心に沁みる良い映画だった。 イタリア、アドリア海にのぞむ漁師町キオッジャというところが舞台と言う。 渺茫と広がる海は霧の中へあわあわと消えて行く。時には海となり、時には 潟となる。水はどこからか流れてきてどこかへ流れて行く。時には其の中に 閉じ込められて二度と流れ出ることはないという。 遠くには遥かボスニアやユーゴに繋がる氷雪を頂いた山々が見える。 なんとまあ詩的な風景から物語が始まる。 この町に […]

映画、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を見た

声を出して大笑いしてしまった映画は久しぶりだ。 インドにジャイプールと言う古都がある。そこの老舗のホテルが長期滞在客を 募集している。癒しの地で余生を静かに優雅に安楽に暮らそうと老人達に誘い かける甘い言葉に乗せられたぢいさん、ばあさん達がマリーゴールドホテルに やってきた。 ところがそんな甘い夢は瞬時に吹っ飛んでしまった。何と言うてもここはイン ド、喧騒とカオスの真っ只中だ。優雅なはずのホテルは […]

女義太夫、「日高川入相花王 渡し場の段」を聞いた

京都大学で環ONという催しがあって、定期的に映画鑑賞などをやっていると言 う事であるが、その一環として年に1度程度女義太夫を鑑賞する会があると言 うので参加させていただいた。昨年は「三十三間堂棟由来」と言うのを聞かせ て頂いた。今年はまだなんかなあと楽しみにしていたら案内が来たので喜んで 京都大学に向かった。 今回の出し物は「日高川入相花王 渡し場の段」と言う事だ。題から想像する に安珍、清姫の道 […]