「クラシックの弦の音の涙の出るような艶やかさはタンノイやし、アルティックの爽やかさも棄てがたい。」
「要は何をメインに聞くかやね。」
もう20年以上前に、スピーカを買おうとあれこれ探していた時の話です。
「勿論、ジャズは好きやけど、JBLは重すぎるしなあ」
いろいろ聞き比べても決断に至りません。
その時、目に留まったのがElectro Voice SENTRY 500SFVです。
Electro Voiceといえば、マイクやPAなどプロ用の機器の会社で、民生用なんかあるとは思っていませんでした。
アンプを作ってくれた友人が、「これ、聞いてみたらどや」というので、
試しに、ロックのボーカルをセットしてもらいました。
「すごい!」、
「音が多い!」、「明るい」
「定位もいい」、目の前でボーカリストが歌いかけているようです。
ジャズに切り替えても問題はありません。
華やかでキレのいい音がします。
クラシックも大丈夫。
30cmウーファーにスーパードームツィーターの2ウエイ
それに、独特のCDホーンという木製のホーンがつけられています。
全てに向いたスピーカはないし、
用途毎にそろえるお金はないので、
やっぱり、一番好きなところにフォーカスしたものを買うしかありません。
「私は、やっぱり、ボーカルなんや」とわかりました。
それ以来、ずーと愛聴しています。
アナログレコード、真空管アンプにも合うので、満足です。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。