「ハリー・クバート事件 上、下」
ジョエル・ディケール 著
誰が少女を殺したのか?あの夏、あの町で何があったのか?
事件の真相は誰の予想をも超える。
とても面白い。ついつい一気読みしてしまった。
マーカス・ゴールドマンは新進の作家である。デビュー作はベストセラーになった。
出版社と次作の契約も済んでいる。絶好調?
ニューヨークで暮らして、お金はどんどん入ってくる。
贅沢三昧である。
順風満帆か? そうでもない。
書けない。次作ができない。担当エージェントが助言やら、支援やら、脅しやら。
できんもんはできん。
どうしよう。
そうだ。ハリー・クバート先生のところに行ってみよう。
わたしを世に出してくれた人だ。彼のおかげで本ができたし、作家になれた。
何か助けになるヒントが貰えるだろう。
ニューハンプシャー州のオーロラという町にいこう。
かれはそこで「悪の起源」という本を書いた。ベストセラーになり、今や大作家である。
壮大なる愛の物語。誰もが感動し、涙するやつだ。その舞台になった地に今も暮らしてはる。そこで、行方不明になったローラの面影を心に抱いて・・・
恩師にケツを引っ叩かれながらも、いろいろとサゼッションをいただいた。
しかし、ちょっと何か・・・気になる・・・
それなりに充電されて、ニューヨークに戻る。
いきなり、大事件。
ハリーの家の庭で、死体が発見された。
ハリーは警察に逮捕された。死体はローラであった。
ローラは未成年だった。ハリーの本は、禁断の愛が主題であったのか?
そして、自分で殺したのか? 一体何故?
マーカスは、オーロラに行く。
絶対に、ハリーが犯人ではない。
真相を見つけるのだ。真犯人を探すのだ。
どんどんおもしろくなる。
あの時一体、何があったのか。
ローラは何故いなくなったのか? 誰と誰がどう関与したのか。
田舎の閉鎖的な町の中で、何が起こったのか。
誰が何をしてもすぐに皆に知られてしまうはずだ。
謎解きが始まる。
しかし、脅迫? 脅し? 何故、マーカスに。
とても壮大な愛の物語。
そして、ダイナミックなアクションミステリーでもある。
ただ、本格的な推理小説としてみたら、不満がある。
安易で都合のよすぎる展開に興ざめするときもある。
でも、十分楽しめる。

わしの勝手なお勧め度。
星四つ。
にほんブログ村
