最近読んだ本、「イン・ザ・メガチャーチ」、「時の家」。

  • 2026年7月25日
  • 2人

イン・ザ・メガチャーチ

朝井リョウ

中毒症状がある方が苦しくないのだ人生は。

なるほど、こういう時代なのか。今は。

リタイア爺さんには実感できへん世界ですなあ。

なんと恐ろしい。

久保田慶彦は妻と離婚して7年。月に一度30分だけ娘とビデオ通話できる。

娘にはとても負担感あり。

留学を目指す人生。目標があり、順調な路線を歩んでる。ように見える?

本当に? 実は挫折しかかってる? 仲間外れになりたくない。どうしたら?

いつのまにか推し活に・・・何故か救われる。

久保田の仕事はとても暇だ。友達のいない、窓際族?

同じ会社で同期の橋本は、アイドルをプロデュースするエグゼクティブプロデューサーとして活躍してる。えらい違い。

そして、隅川絢子、倫太郎押し、りんふぁみ、いづみさんの世界。

推し活にのめりこんだ果の世界?

ほとんど新興宗教? この先に何がある。

推し活が苦しい毎日の唯一の息継ぎに

長いひとりの夜。と、人生。「推し」のおかげで毎日たのしい?

ある日、橋本が久保田のところを訪れた。

新しいプロジェクトへの誘い。

ある若者を売り出す。

ファンダムを操縦して。人々の「押し」を誘導するのだ。

熱量の低い百万人より熱量の高い1万人をつくるのだ。

神がいない時代。物語を創って共感を得る。信徒を獲得する。

好んで視野狭窄に陥る人たち。

さて、このプロジェクトはどうなるのか?

澄香の推し活は?

絢子たちの行き着く先は?

面白い。

これぞ今の世の中?

でも、なんだかザワッとするところも・・

まあ、昔の爺さん気質の違和感ですかな?

わしの勝手なお勧め度。

星四つ。

時の家

鳥山まこと

大切に建てられた一軒の家に人の気配が宿る。

あなたは二匹の

うずくまる猫を憶えていて

私はすり減った石の

階段を憶えている

もう決して戻ってこないという

その事でその日は永遠へと近づき

それが私たちを傷つける

夢よりももっととらえ難い一日・・・・・

*谷川俊太郎の手紙という詩集からの抜粋らしい

藪さんが考えた家。

棟梁と創った家。

藪さんが暮らした家。

妻と暮らした暮らし。

この家を通り過ぎた人たち。

青年は鉛筆の先を滑らせる。紙の上部には余白をたっぷり残して基礎の続きを描き残してゆく。基礎梁の欠けた角や、すり減った土間の表面や、へこんだ洗い出しの質感を掬い取っていく・・・・・

なんだか綺麗やけど難しい話である。

カッコいいことばがならぶけど・・・

単純なわしにはなかなか没入が難しい。

わしの勝手なお勧め度。

星三つ半。

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