「地の底の記憶」
畠山丑雄 著
「洞窟、地底湖、ラピスラズリ。昭和の兵隊が残した鉱石ラジオ。」
日本海側の平野を流れる宇津茂川を遡った山中に村がある。
少年たち。小学生。
竹本、井内、晴男、川に飛び込む。
井内は小学校6年生の女子として肉付きがかなり悪い。
つぎは壊れた水車小屋まで。
怪物がいるらしい。もっぱらの噂。
そして、本当に居た。
毛むくじゃらの男? カーテンのすきまから女の人の影が見えた。
さて、これから、何が起こるのか。
とても面白い。
いかにも、よくある話のように、淡々と、さりげなく、
じわじわと、日常から非日常的な畠山ワールドに惹き寄せられていく。
時空を越えて。
エエですなあ。
ラピスラズリのかけらを貰った。
綺麗な青い石。宝石のような。何故?
ラピスラズリはこの地では採れない。では、何故、そこにあったのか?
この地には大いなる謎がありそう。
第一次大戦後に、宇津茂川河口近くに送信所なるものが出来たらしい。
国家の施設、軍の施設、謎めいた?
大きな塔があった。電波塔?
そして、もうひとつ。この地に、宇津茂平療養所なるものがあった。
米田癲狂院といわれ、精神を病んだ人たちを治療する施設のようであった。
1920年ころ、入院したのはシベリア帰りの帰還兵。
電波の影響が? 患者が逃げ出すことがあった。
あの森の奥には怪物が出る。
前頭葉手術があったらしい。頭の中が空っぽになる?
なんだか、怪しげな話が時空を越えて蘇ってくる。
病院で施された漢方医療?
マシュという飲料。ベニテングタケの幻覚症状。
それがソーマ酒に。調合法は秘密だ。
強精、高揚、酩酊、幻覚 えもいわれぬ多幸感。
とても怪しい。
ドミートリー・ウォロンツォーフとは?その日本人妻、清子とは。
一体何があった?
ラピス・ラズリを採る代わりにマシュを捧げるのだ。
どこでとれる?
地底湖?
水車小屋の人形の秘密とは?
ますます、謎が深まる。
とても面白い。
鉱石ラジオから、何が聞こえる? 地底湖のやつらの声が?
ええですなあ。

わしの勝手なお勧め度。
星四つ半。
「百十三代目の司書見習い」
スチュアート・ウィルソン 著
この図書館、一筋縄ではいかない!
本の帯の紹介文。
出勤初日に師匠が亡くなり、
いきなり見習いから司書に昇格!?
利用者は押しかけるし、
図書館の本はとんでもない秘密を抱えているし……
助けてくれるのは謎の少女と猫たちだけ。
見習い司書の奮闘を描く図書館ファンタジイ
本のカバーの見返しにはこんな紹介。
13歳になった子どもがどの職業の見習いになるかが決まる〈召命(しょうめい)〉の日。オリバーを採用したのは図書館の司書だという偏屈そうな老人だった。ところが翌朝出勤すると、師匠になるはずの老司書が発作を起こして死んでしまった。利用者たちは押しかけるし、図書館の本はとんでもない秘密を抱えているし……右も左もわからず途方に暮れるオリバーを助けてくれたのは、謎の少女と何匹もの猫だった。
見習い司書の奮闘を描く図書館ファンタジイ。
全くこんな感じ。
とても軽くて分かり易い。
すぐに読めてしまう。

わしの勝手なお勧め度。
星三つ。
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