最近読んだ本、「南洋標本館」、「黄昏のために」。

  • 2026年3月14日
  • 3人

「南洋標本館」

 

葉山博子 著。

あじあん

日本統治下の台湾に生きた二人の植物学者の数奇な運命。

台北に天才がいた。

台湾が日本統治下にあった頃の話。

陳永豊。大金持ちの有力者、陳公司社長の息子だ。日本文化を愛し、流暢な日本語を喋る。

生田琴司は、台湾で生まれ育った普通の日本人。

二人は総督府尋常科で巡り合い親友になる。植物への興味が二人を結びつけた。

永豊は差別を受けながも頑張っている。しかし、彼には影がある。何か重いものを背負っているのか?

そして、進学の時が来た。

永豊は東京帝国大学へ。医学部へ。なんという秀才。

琴司は台北帝国大学理農学部へ。夢が叶った。植物研究へ。

採集の旅。標本作り。研究と論文。台湾を隅々まで。さらに、他国へ、南海の島々へ。

植物に囲まれ、好きな道に邁進。出世は望めなくても、夢のような暮らし。

しかし、戦争が始まった。

激動の時代の波に呑まれていく。

幸い、南方の島々の植生や地形、人々の暮らしの実態調査は軍の目的でもある。

その探検の日々が始まった。

一方、永豊は東京での暮らしに挫折してしまった。

心が壊れてしまったのか? 

医学から植物研究に変更。そして台湾へ。

二人の暮らしはまた、交錯し始める。

戦争の日々、彼らの身にも激動が・・・

そして、永豊の出生の秘密が明らかに・・・

一体、過去に何があったのか・・・

それが引き起こすものとは・・・

とても面白い。

熱帯の地の冒険談。

とても楽しい。

 

あじあん

わしの勝手なお勧め度。

星四つ。

「黄昏のために」

 

北方謙三 著。

あじあん

「究極の絵」を追い求める、一人の画家の肖像。

描くことは、生きること。

誰もがいいと思うから、絵は売れるのだ。

しかし、本当は誰にもわからない。

そんな絵が描けないものか。

ふた月に一度、吉野雄一に絵を渡す約束。

画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。

モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段……

裸婦は描くが、風景画は描かない。

物は物らしく、あるべき姿を写し取る。

カッコええけど、なんだか嘘くさい気もする。

それがどうした。それがなんなんやと、じじいは思ってしまう。

でも、つい読んでしまった。

 

あじあん

わしの勝手なお勧め度。

星三つ。

あじあん

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