「藍を継ぐ海」
伊予原新 著。
「お姉ちゃん、今年は亀を見送ったよ」
短編集。
化学する心が紡ぎ出した珠玉のやつ。
とても良い。
・夢化の島
萩焼の異端の陶工が作った幻の茶碗。どうして作るのか、その土はどこにあるのか。
すべてを捨てた青年が挑む。
彼が背負うものは何か?
先祖が流罪に地で見つけたものは?
彼は、それを再現できるのか?
とても面白い。
・狼犬ダイアリー
東吉野村に狼が出た?
まさか。狼はすでに絶滅したはず。
しかし、絶対まちがいない。
そしてある日、また出た。
紀州犬ギンタが追う。
はたして・・・
とても面白い。
・祈りの破片
不審者が空家に入っていると役場に連絡があった。家に電気がつく時がある。
昔は青白い光が見えた時も。
担当の小寺が発見したものは? そしてその不審者とは?
膨大な瓦礫の収集とその記録。
長崎、浦上天守堂で起きたことは・・
とても面白い。
・星堕つ駅逓
突然現れた日本流星ネットワークチーム。隕石が落ちた?
隕石には発見地の郵便局の名前がつけられる?
思い出が消えていく。
アイヌの伝説にある星の川、ノチウナイ。
さて、どうなる?
とてもおもしろい。
・藍を継ぐ海
海亀の卵を盗んでいたのは沙月だった。
徳島県阿須町姫ヶ浦地区は海亀の名所だ。
沙月の思いとは?
未婚の母の二人の子供。姉は出て行った。
ビーチコーミングをする不思議なカナダ人。
沙月は亀の卵をどうするのか?
お姉ちゃん、今年は子ガメを見送ったよ
寂れいく町・・・
とても面白い。
わしの勝手なおすすめ度。
星四つ半。
「人魚が逃げた」
青山美智子 著。
銀座の歩行者天国に王子様が出た。
とても楽しい。読みやすい。わかりやすい。
一つの物語が、章ごとに登場人物と視点が変わっていく。
話の運びには違和感がないようにつながっている。
銀座の歩行者天国に突然現れた王子様。
何してるの? 人魚が逃げた。
物語が始まる。
1章 恋は愚か
知治はうれない役者。12歳年上の手タレの理世さん。
恋に落ちたのか? しかし・・・
ティファニーのリングって? おばあさんの落としたお金は?
王子様は言う。人魚が逃げた5時までに。
2章 街は豊か
母、伊津子、娘、菜緒、二人で銀座に。
娘はヘアメイクの仕事目指してアメリカに。
母の思いと娘の覚悟。
さて、どうなる。
毎日をつくる暮らし 豊かさってこういうこと
3章 嘘は遥か
渡瀬昇、趣味の絵画コレクション、妻と別れた。
懐中時計
ギャラリー渦 絵から出てきた猫 sakura ジャック・ジャクソン
マグリット song of love
おもしろい。
4章 夢は静か
王子がきたケーキ オペラ コーヒー カードで
5章 君は確か
クロノスのホステス 理世 ハンドモデル 手タレ
あや子ママ
絶妙につながっていく。
とても面白い。
わしの勝手なおすすめ度。
星四つ。
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