最近読んだ本、「どら蔵」、「直木賞を取らなかった男」。

  • 2026年1月16日
  • 12人

「どら蔵」

朝井まかて 著

あじあん

一休の一行書、「薫風自南来」発見。目利きの大勝負。さて。

とても面白い。
騙し騙され、知恵と欲の丁々発止の果て手にする物は?
寅蔵は大阪の骨董商、「龍仙堂」の丁稚だ。元々、北久太郎町の骨董商松仙堂の息子ではあるが、後継の条件となってる本家で修行しているのだ。
しかし、根っからの遊び好き、悪所通いが止まらない。
そんなある日、遊郭でつい、「これは偽モンや」。それが大騒ぎ。
武士に恥をかかせた。けしからん。「でていけ」本家を追い出されてしまった。
目利きは母親譲り、自信はあったんやけど・・・
さて、どうする? 江戸に出よう。
おばさんに背中を押されて、伊勢に向かう。中斎先生(大塩平八郎)からの預かりものを届けたお礼に貰った小さな壺。なんともしかしたら古丹波ではなかろうか。
これで勝負しよう。
さあ、江戸についた。
さっそく見つけた露天で彷徨う。さっそくトラブル。さっそく大喧嘩。
とうとうあの壺が割れた。すったもんだで親分の長家に転がり込む。
こいつらは何者だ? ゴミ拾い集団? 贋物師たち? その道のプロ集団?
さて、「どら蔵」の骨董人生が始まったか?
海千山千、魑魅魍魎たちが跋扈する世界?
丁々発止。食うか食われるか?
騙すか、騙されるか?
自分の眼力だけが頼りの世界。
とても面白い。
切った張ったの勝負が始まる。
親分の家を出たら、富山の薬売りと。
通販もどきの注文販売。
あの手この手。アイデア次第。
とても面白い。
女義太夫も登場。
木兎法師はどうなった_
1つの軸が2つに化ける。表具師の魔術。
なんでもあり。
軽くて気楽で、肩が凝らない。
お楽しみ満載。
随分楽しめた。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ

「直木賞を取らなかった男」

新堂冬樹 著

あじあん

やった。新人賞候補になった。作家デビューか? しかし、辞退しろとは?

日向誠は小さなプロダクションをやっている。
「世界最強虫王決定戦シリーズ」などで大儲けするなど、独自の感性が売りなのだ。
そのかたわら、小説を書き始めた。作家デビューを狙ってる。
そしてとうとう、日文社の未来文学新人賞候補になった。大喜び。
その直後、同じ日文社の別の部門の編集者、磯川から依頼を受けた。
あっちを辞退してこっちのホームズ文学新人賞を受けて欲しい。
あなたには既成路線をはみ出した強烈な魅力がある。従来的なの文学賞をとってしまうと、これから先、作家になった場合、その個性がなくなってしまうおそれがある。
賞をねらわず、ベストセラー作家を目指した方がいいのではないか。
そんな話だ。
「阿鼻叫喚」街金融での経験をベースにした。黒日向。
エロとグロと暴力に満ちたやつだ。
何の歯止めもない、直球作品。
それが、大ヒット。一躍作家デビューをなってしまった。
当然、2作目、3作目。
そして突然、180度、ロマンス路線の新作品。「願い雪」。
切ない恋が大ヒット。
白日向登場だ。
面白いけど、なんだかチャラいなあ。軽いなあ。
悪者ボス作家登場。それに逆らう日向。それを庇う編集者。
安易な展開がちと退屈でもある。
てなことで、なんでもできるスーパー作家と節を曲げない剛直編集者の大活躍物語のたちまわり。
まあまあ面白い。

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

あじあん

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