「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」 上、下。
ダヴィド・ラーゲルクランツ 著。
サヴァン症候群の天才登場。驚異の映像記憶能力。
おや、いつの間にか作者が変わってる。
実は、1、2、3の3部作を書いたスティーグ・ラーソンは出版前に急死してしまったのだそうだ。第1部が出た時点で空前の大ヒット作、ベストセラーになったにに、残念なことだ。
しかも、作品の中に出てくるミカエルとエリカのような仲であったのか、パートナーだったエヴァ・ガブリエルソンという女性と遺族の間で、いろんな確執が生じてるのだそうだ。
知らんけど。
しかも、つづきの作品の準備はある程度されてたみたい。
それはどうなんねん?
次回作はどうなんねん?
実際は、だいぶ前の話やからとっくに続きがててた。別の作家は前の作品のイメージを踏襲しながら、遺構はつかわず、全く別の観点で作品を描き始めたのだそうだ。
確かに、読んでみて殆ど違和感はない。まったく一緒かというと、かなり違うけど、それが不自然にはなってない。
圧巻のスピード感。するどい掘り下げ、ミステリでもあり、アクションでもある。
とても良い。
さて、サランデルの裁判が終わって一段落。
果たしてそうか。
もうサランデルを拘束するものはいない。
しかし、何かの影がちらつく。
兄との角質は本当に終わったのか?
そして、双子の妹はどこにいった? 近くでチラチラしてるのでは?
誰かが動いてる? カミラとは
ミカエルは一躍マスコミでもてはやされ、どこにいてもモテモテだ。
しかし、ミレニアム社がなんだかおかしい。誰かが乗っ取りを?
良いネタもある。世界的な人工知能の研究者フランス・バルデル教授から接触があった。
何か問題を抱えているらしい。
秘密裏にアメリカから帰国した? 重大なトラブル?
巨大な機密が危険に? アメリカのNSA(国家安全補強局)と関係があるのか?
一方、絶対の、完璧なセキュリティを誇るNSAのシステムがが何者かに乗っ取られたのか?
それはハッカーなのか?
怒り狂う、エドウィン・ニーダム。何がなんでも犯人を・・・
ワスプとは? サノスとは?
「エド NSAは完璧にハッキングされた 国民を監視するものはやがて国民に監視されるものとなる」
こんなことできるのは世界に一人しかいない? ワスプ?
フランスは男の子と2人でいる。そこを襲われる?
映像記憶能力とは?
サヴァン症候群とは?
サランデルとミカエルが必死に?
そして事件が起きた。
とても面白い。
わしの勝手なおすすめ度。
星五つ。
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