最近読んだ本、「朝星夜星」、「ザ・ロード」。

  • 2023年7月1日
  • 11人

「朝星夜星」。

朝井まかで著。

あじあん

大阪、自由亭とは。

幕末の長崎で洋食屋を始め、明治の大阪でレストランとホテルを開いた料理人・草野丈吉と妻ゆきの物語。

とても面白い。

洋食の始まりは長崎から?

ゆきは長崎、丸山町の傾城屋、引田屋で下働きとして働いている。遊女ではないんでそろそろ嫁にいく年頃だ。女将が丈吉という若者との縁談を持ってきた。

新しい暮らしが始まる。

丈吉は、料理人。阿蘭陀料理、西洋料理の店を始めようとしている。

若い頃、苦労して、西洋人の船で下働きをしながら覚えた腕がある。

長崎には、幕末の志士たちが集まってる。西洋に学び、彼らとビジネスもする。

そういう人たちが客になる。はずだ。

それでも、幕末の日本で西洋料理なんか食うやつがいるのか?

しかも、めちゃ高いではないか?

五代才助が客になる、陸奥宗光、後藤象二郎、岩崎弥太郎なども。

彼らの熱気が丈吉を奮い立たせる。

料理の世界で彼は志士となっていく。

そして、世の中が激変し始めた。

幕府が倒れ、新政府が。

志士たちは、江戸へ、京へ、大阪へ。

五代は丈吉に大阪に来いという。大阪にできる外国人居留地に料理ホテルを作るのだ。

彼の波瀾万丈の人生が始まるのか?

「自由亭」大成功物語が始まるか?

大阪開港。土佐藩の接待御用、広島藩御用達・・・

順風満帆? そうは甘くない。

いいこともあれば悪いこともある。

ホテル経営が危機を迎える? 丈吉が倒れる・・

五代や、陸奥との交流、彼らの熱気が丈吉とゆきを奮い立たせる・・

とても面白い。

明治初期の大阪の活気が立ち上がる。

今に残るカッコいい煉瓦造りのビルヂングを造った熱気の源が感じられる。

ええ時代やったんやろか?

この作家の「ボタニカ」、今、朝ドラ中の牧野富太郎の話もよかったけど、これもとても良い。

こんどは、南方熊楠や、陸奥宗光でお願いしたいなあ。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ。

「ザ・ロード」。

コーマック・マッカーシー 著。

あじあん

滅びゆく大陸を漂流する父と子。

忘れてしまうものもあるんでしょう。

ああ、人間は覚えていたいものを忘れて忘れたいものを覚えているものなんだ。

滅びゆく大陸を漂流する父と子の壮絶な旅路を描く。

ぼくたちどこへ行くの?

南だ。

男の子と父は気がついたら旅をしていた。

スーパーの買い物カートのような壊れかけたやつになけなしの食糧やら水やら服などを積んでひたすら歩く。

通り過ぎる街には人がいない。村にもの山にも人はいない。

動物も家畜もペットもいない。

それでもたまに人をみかける。

知らんふりして通り過ぎよう。

こんどは見つからんように逃げよう。

捕まったらどうなる?

多分、殺されて食われる?

家の残骸は沢山ある。どれも略奪されて破壊されてしまってる。

丁寧にさがせばまだ何かあるかもしれん。

毎日がサバイバル。

もしかしたら、核戦争が起こったら、こんな世界がやってくるのかも。

誰も信じられない?

誰も助けてくれない?

どうしたら生き延びられるのか?

どこに行けばいいのか?

南へ?

お母さんはどこへ行ってしまったの?

とても哀しい。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

あじあん

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