実はついでと言えるかどうかわからないが、下賀茂神社まできたら、ついでに上賀茂神社まで
行って、今井食堂で鯖煮を食おうというのが私の計画なのだ。
バスはまっすぐ北上する。と思いきや、東に曲がり、西に戻り、大体は北の方には向かうが
かなりの範囲をカバーしながら走っていく。当然時間もかかる。
「余裕たっぷり」と思っていたら、かなりエエ時間になってきた。
30分近くバスに乗って、上賀茂神社に着いた。
終点だから簡易車庫みたいなとこに入っていく。
「今回は一日券買っとこう」一日券は500円やから3回以上乗ったら得やし、いちいちお金を
払わんでええから便利だというのが最近わかったのだ。
降りる時、「帰りがわからん」
「すいません。帰りのバス停はどこですか」、「あっちの方やで」と指さして教えてくれた。
「さて、今井食堂はどこかな?」地図を出して確認。バス停から道路にでて、ちょっと北の
方のはずやけど。
「あった。あれや」感動的な店の姿形だ。地方都市の町内会の三軒長屋の真ん中の普通の家。
まさにそんな感じだ。簡単に言えば、昔田舎に住んでいた時の、向かいのクリーニング屋の
おっちゃんとこにそっくりなのだ。
「こんなんええなあ」、感動しながらも、暖簾があるから間違いないと知りつつも、
「違てたらどうしよう」と半分どきどきしながら中に入った。
幸い中は空いている。席は店の両側がカウンターになっていて、それだけだ。
「鯖煮定食下さい」壁に貼ったお品書きを見ながら言う。
「おすすめ定食」を頼んでいる人も多い。「コロッケと鯖」という声も聞こえる。
奥の方で、エプロンをつけたおっちゃんが鯖煮が入った大鍋を、「うんこらしょ」と運んで
いるのが見える。「ええなあ」と思いつつ見ていると、
「来た、来た」
ごはんと鯖の煮付けが3匹、それに大ぶりの味噌汁と漬物だ。
味噌汁は軽めの粕汁だ。大根が入っておいしい。それにこの量がいい。
鯖はほろほろとやわらかい。「骨?」と思う間もなくさらっと崩れる。ささるような骨は
全くないのだ。かなり濃いめの味付けだが、こういう具合に丁寧に煮込んであると味わいが
深い。
漬物はちょっと淡白すぎて、もうちょっと酸味が強い方があうのにとか贅沢なことを思ったが
大した問題ではない。
店の雰囲気と言い。値段といい(鯖煮定食680円)、味といい、すばらしい。
「今日はエエ日やったなあ」、おっと結局上賀茂神社には行かないで帰ってしまった。
店名、「今井食堂」
ジャンル 定食屋
住所 京都市北区上賀茂御薗口町2 上賀茂神社横
電話 075-791-6780
営業時間 [月・木・金] 10:30~15:00、[土・日・祝] 11:00~15:30
定休日 水曜日・年末年始・お盆
メニュー 日本語
言語 日本語
ブログランキングに参加しています。よかったらクリックお願いします。