読書三余(どくしょさんよ)。
本を読むのは好きなのでよく読んでいる。
現役時代は仕事が忙しかった。朝早く家を出て、深夜遅く帰ってくる。わけもわからず必死だった。それでも本は読みたいと思ってたし、読んでいた。
本を読む時間を捻出するのに三つの方法があるという。
冬の余。一年で農作業などで忙しくない季節を利用する。
夜の余。一日で仕事が終わった夜を利用する。
雨の余。突然の雨で仕事ができなくなった時間を利用する。
というのが古の教えだ。
そのころのわしの暮らしでは、どれも余りがない。1年中、朝から晩まで、しかも夜は酒飲んでヘロヘロだ。となると、通勤時間しかない。遠距離通勤ながら、乗り換えの時、たまたま座れたら、その時だけがチャンス。あとは、休憩時間を少し減らすくらい。
それが今はどうだ。
三余どころではない。四番目がある。人生の余だ。晩年とはよう言うたもんだ。
日々の全てが余りではないか。
それでも、なんだかんだと目先の小さな楽しみはたくさんある。
いくらでも時間があると思ったら却って後回しになる。
それではいかん。時間を決めて読もう。
リタイアしてからは本を買わんようにしてる。家に本を貯めてもしょうがない。
本屋には行く。本屋で物色して、読みたいやつをメモする。(スマホで撮るのはいやがられる)
家に帰ってから、ネットで図書館予約する。人気がありすぎるやつは時間がかかる。知られてない本は図書館にない。それでも数打ちゃちゃんと当たる。無料で読める。
これはええですなあ。年金生活にはとても嬉しい。
返却時間が決まってるんで計画的に読まんとあかん。これはええですなあ。
そこまで、本を読んで一体なんになる?
人生さいごのひと時、それでも本を読む?
それが一体何になる?
まあ、それもええではないですか。
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