通天閣の下で個展をやった−27、とうとう終わってしまった。

終わりの時がきた。

最終日、最後のお客さんが帰られた。
この日は、16時半に終了する。
片付けをしよう。
もちろん設営よりははるかに楽だ。
額の箱を、それぞれの絵の下に置いてまわる。
やれやれ終わったかという、終わった感と、
もう終わりかという、寂しい感が相半ばしてる。
外は雨。小雨が降ってる。
朝乗ってきた車は終日最大料金有りのコインパーキングに入れてある。
出してきて、順番に荷物をつめていく。
ここのギャラリーは絵をフックで吊るすのではなくて、板壁に釘を打って引っ掛けるというやり方だ。
終わったら、壁に傷をつけないよう気をつけながらペンチで釘を抜く。
フックを外して片付けるよりは楽だ。
小雨にちょびっと濡れながらも全部終わった。

あじあん

今回の個展を振り返る。

作品について。
今回は、”もっと自由に・・”という思いを強く持っていた。
作風がだいぶ変わったやんかと思われた方も多かったと思う。
前の方がよかったでと思われた方もいたかもしれん。
だんだん下手になるなあって思われた方も。
わし的にはこうやって進んでいこうと今も思ってる。
あくまでも水墨画である。
しかし、色を使わないということはない。色を使いたい時は色を使う。
今はクレパスの質感が気に入ってる。どう使うか。

あじあん

額装について。

今回から、額装ばっかりではなくて、板に布を貼ったやつに絵を貼り付けるなんてのもやってみた。
わし的には気に入った。見てる方がどう評価したかはようわからん。
この方向でももうちょっといろいろ工夫してみたい。

あじあん

よかった事。心に残った事。

今回個展をやって、一番嬉しかったことがある。
最終日、ある女性が見てはった。
たまたま、ブルーインパルスを通天閣の下で見ようと来てみたんやけど、空振りやった。
つい何の気もなくこのギャラリーに入ったんです。
ということだった。
アジアの絵が多い。よく旅に行きます。日本の原風景みたいなとこがまだ残ってて好きなんですよ。
なんて説明してた。
そしたら、急に「私涙でたきたわ・・」て言われる。
子どもの頃の田舎の暮らしや、都会に出てきてからのさまざまな出来事・・・・
そんなことがこころに浮かんできて、つい・・・・
というような話。
決してわしの絵が感動的やったとか、美味かったとか、どの絵が目についたからとかそういうんではなくて、
ただ、みてるうちに心のどこかの気分が、なにかに触れたんやと思う。
それにしても、なんだか嬉しい話ではないか。
こっちもうるっとなるではないか。
たまたまその人がそういう気分であったんやろけど、そんなきっかけ作りにちょっとひっかかることができたなんて、なんてありがたいことなんやろ。
これで又頑張れる。
また、ええ絵を描いて、みていただこう。
そんな気持ちになれたのだ。
とてもいい気分で個展を締め括ることができた。

 

あじあん

残りの絵のご紹介。

 

キリギリス

 

昔はコウロギのことをキリギリスと言ったらしい。

絹本 F3号(22×27.3cm)

菩薩蛮

 

板に絹本を貼って、その上から絵を描いた。

ベトナムの大峡谷の絵

 

幽霊の絵

 

障子みたいなのに描いて中から光を。

 

あじあん

個展の様子をユーチューブ動画にしました。ご覧ください。

あじあん

ブログランキングに参加していますよかったらポチンとお願いいたします。

にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村