舞台が暗くなって。
主人公が出てくる。一礼して、ピアノに向かう。
鋭い音が迸る。
てな、コンサート的な出だしではなく。
pianistKさん独特の剽軽でコミカルな笑顔のトークから始まる。
そのへんの飲み会宴会的なノリである。
十分わしらをリラックスさせてくれたら、演奏が始まる。
ピアノを前にしたKさんは全然違う。
真剣な顔で真剣に弾いてはる。
おふざけは無しだ。とても繊細。とてもセンシティブな音楽が生まれ出る。
スタンダードもあれば、オリジナルもある。
クラシック的なのもジャズ的なのも、なんでもこなせる人だ。
ええですなあ。
合間はやっぱり楽しく。
そういえば、この日はKさんのバースディイベントであった。
音楽ユニットを組んではるジェニーさんがケーキを持って登場。
さて、何本あるんでしょうか? 一息で消せるやろか?
ケーキは観客も含めて皆でわけわけしていただく。
コーヒーが美味しい。濃いコーヒーによく合う。
もちろん歌もある。
わしが、Kさんを知ったのは、ジョニーさんとKさんのユニットが
京橋の商店街でイベントをやったときに知ったのだ。
いつも明るく楽しい歌を聞かせてくれる。元気とやすらぎをいただける。
今回は、Kさんがふらりとわしの個展を見に来てくれて、その時に
このイベントを教えてくれたのだ。
もちろん歌が流れ、盛り上がる。
とても楽しい。
セッションはまだまだある。
宗教画を描きはる方がこられてて、音楽に合わせてライブで絵を描く。
すごいですなあ。
まだまだ。
ようわからんけど、お客さんの中に何だかスピリチュアルなことをやってる方がいて、
それに導かれるままに楽譜を作ったらできた曲というのをピアノで弾いてくれた。
ようわからんけどええ曲だった。しらんけど。
まだまだ。
お客さんの中から登場した何人かの方々、本格的なフラダンスをやられるらしい。
先生と呼ばれる方を先頭にみなさん、踊りを披露してくれはる。
いやはや、舞台だけではなくて、客席も多彩な芸の持ち主ばっかり。
わしはただただたじたじとするばかり。
なかなか盛大なイベントでありました。
楽しくて、ためになる。
すごい。