最近もやっとした話、乗り物の座席、窓側か通路側か。

乗り物に乗る時、窓側がいいか、通路側がいいか。

電車や、バス、飛行機に乗る時どこがいい。
通常の域内の移動で、電車や地下鉄、バスなんかに乗るときは、どこでもええ。
というよりは、座れたらありがたい。
強いて言えば出入り口の近くがいい。
旅に行くときはまた違う考えがある。
やっぱり車窓の風景が見たい。できたら写真も撮りたい。
出来るだけ、窓側が良い。

やっぱり出入りが楽がいいと思ってた。特に飛行機なんかで、トイレに行ったりするとき、窓側やととても面倒だ。食事中やなんかやと出入りできへん時もある。
しかし、最近は考えが変わった。

やっぱり、飛行機からの景色はなかなかいい。
富士山なんかが見れると特に良い。素晴らしく美しい山だ。見るだけで幸せになる。
雲の景色も良い。雲海やら雲塊やらが、ふわふわとまるで絶景の海や山の景色に見えたりするときもある。
降りて行く時もまた良い。
知らない土地の知らない風景がグングンとアップされて目の前に迫ってくる。
ええですなあ。
もちろん、鉄道も良い。
海側がいいか、山側がいいか、右か左か、よう考えて席をとらんとあかん。
当たりもあればハズレもある。自由席で移動できるときもある。
それも楽しい。

なんも考えんと窓側を取った。
空いてると、窓側の席の場合、通路側が埋まらへん時も多い。
しかし、このときはほぼ満員だった。しかも後ろの方。
いつものように景色を楽しむ。
しかし、降りる頃になって気がついた。今回は早く外に出たい事情がある。
市内に向かうリムジンバスに乗るんやけど、時間の余裕がほとんどない。定刻に着いて、ちゃっちゃと外に出たら、ようやく乗れるか乗れへんかそんな感じだ。
飛行機に合わせて待ってくれるような気もするけど、ちゃうかもしれん。
ところが、通路側の人はそんな事情は関係ない。

当然のことのようにゆっくりしてはる。わしは気があせるけどその人が動かんと荷物が取り出されへん。
やっと動いた。ゆるゆる前に進む。気は焦る。やっと建物に入って、急いで外へ。なんとか間に合った。やれやれ。こう言うときはよう考えて、通路側に席を取っとくべきやった。
またある日。

時間ギリギリだ。
窓側が空いてないと言われた。どこでも良い。滑り込みセーフ。
中に入ると、発車直前、みなさん寛いではる。
窓側の人は、通路側席に荷物を置いて、ゆったりしてる。
わしの席はそこだった。すみませんけどと荷物をどけてもらう。
ムッとした顔、舌打ちが聞こえるようだ。
体をつっぱってはる。ご機嫌が悪い。

わしも居心地が悪い。体が縮まる。
しかし、よう考えたら、わしかて同じ料金払ってる。
そこまで恐縮する必要はないはず。
そのまま、終着駅へ。一つ手前で席が空いてきたんで、その方は、これ見よがしに他の席に移りはった。
不機嫌そうに。
わしゃ、知らんで。わしのせいとちゃうで。
てな、話でありました。

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