エレベータの前で上りボタンを押す。
エレベータが来た。
下に参ります。誰も乗ってない。
なんや、まだ下るんか。待っとこう。
しばらく、じっとしてて、急に上にあがって行った。
えっ、降りるんとちゃうんかい。
また、ある日、下に参ります。また、空っぽ。
誰も乗ってなかったら、行き先が変わるんやろ？
乗ってしまおう。
あれっ、下に行った。
言うたとおりやからしょうがない。
こんな時って、たまにある。
旅行の時、上の階に泊まった時。
旅行者が多くて、エレベータがなかなか来ないことがよくある。
大きなスーツケース持って。やっと来た。
ドアがしまる。動き出す。
着いた。
一緒に降りる。
なんだか景色が違う。ロビーと違う。
間違えた。階数表示をちゃんと見てへんかったからや。
しょうがない、またボタンを押す。
なかなか来えへん。
焦ってんのに。困ったもんだ。
昔は階段を歩いた。
健康の為に全部歩いて行くなんて豪語して、見栄張ってた頃もあったけど、今や、足腰弱って、そんな気持ちは1mmもなくなった。
大抵の場合、エスカレータかエレベータがないか探してる。
あきませんなあ。
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