坂を下る。
ラオチャイ村に着いたらしい。
峠道で車を降りて、村に向かう。
ほぼ地道だ。まだはっきりは見えへんけど、広大な農村が広がってるような予感がする。
期待をしながらボチボチと歩いておりていく。
昨日の雨のせいか、道はぬかるんでるほどではないけどやや湿り加減。
すべったらあかんなあと思いつつ降りる。
なんだか電線が垂れ下がってる?
というよりは、低い位置にピンと貼ってるような状態になってる。
危ない。通られへん。
ピョンと飛び越す、勇気も元気も体力もない。
恐々線を持ち上げつつ、体をかがめて通りすぎる。
危ないなあって思う。
そういえば、前にニュースで見たことがある。
道路に針金かなんかを貼って、自転車やバイクで通り人が気が付かずにこけるのを狙った、悪質ないたずら、というより犯罪だ。
そんなことにならにゃええけどと思いつつ下ったいった。
その時、後ろのガシャっと嫌な音がした。
えっと思って振り返ると、バイクが倒れてる。
若い女性が乗ってた見たい。
「大丈夫?」っと皆が叫ぶ。ガイドさんがよっていって、助け起こしてる。
「大丈夫っ」みたいなことを言いながら、痛そうに立ち上がってる。
大きな怪我はないみたい。よかった。
しかし、問題がありそう。
その女性が、バイクを立ち上げて調べてたけど、動かへんみたい。
なんだか困ってはった。当然やけど。
わしらは気の毒やけど、どうすることもできへんのでお別れした。
簡単に治ったらええなと祈る。
電線はあのままにしてたら、また事故が起きそう。
ガイドさんがだいぶたくしあげたけど、まだ安全とは言えん。
他の人も被害にあわんよう、祈る。
てなことで、わしらはまたテクテクと下り始める。
眼下に少し、農村が見えてきた。
とてもいいとこみたい。嬉しい。
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ラオチャイ村あたりの地図。
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