最近読んだ本、「郵便の父」、「ニードレス通りの果ての家」。

  • 2024年7月14日
  • 30人

「ゆうびんの父」。

井慶喜 著。

あじあん

日本の郵便を創った人。前島密の物語。

わしらの世代は、歴史物、幕末物っていうたら、司馬遼太郎一色できたような気がするけど、今時は、いろんな人はいろんな方向から新たな光を当てて、歴史の舞台を通り過ぎていった人たちを物語にしてる。特定の人の語り口をおいかけるのもいいけど、新しいひとのやつも新鮮でいいような気がする。

幕末モノ、維新の頃、活躍した人の話はいままで沢山読んできたけど、前島密は初めてやった。

とても面白い。

越後の国、高田城下、房五郎という少年がいた。母ひとり、子ひとり、とても貧しい暮らし。

しかし、母は我が子を厳しく育てるつもりだ。妥協はしない。

ある日、その子をただ一人旅に出す。母の弟、相沢文仲医師を訪ねる用件だ。

糸魚川までの長い旅。厳しい旅。我が子は一人でどう切り抜けるか?

本当の用件は何だったか。

それをきっかけに、相沢家の跡取りの話が現実になりそうに・・

医学を習わねばならない・・・

房五郎の転機が始まった? 学問ができる・・・

しかし、納得できない世界・・・・

まだまだ広く、深く学びたい・・・

どうする。江戸に?

わしらは、結果をしってるから、どうしたらよかった、ここでこっちへ、そこであっちへ、好き勝手を言えるけど、当事者はそうはいかん。

いつがチャンスか? 今がそうなのか?

何を求めるべきか?

混乱と動乱の時期だ。誰にもチャンスはあったはず。

うまく生かせて後世に名を残した人は沢山いるけど、名もなく砕けた人もその何十倍、何百倍もいてるはず。

それはともかく・・・

なんと、函館へ。

船を預かってビジネスを・・・

ええですなあ・・・

洋行の夢は叶うのか・・・・

外国語が役に立つ時代。

そして郵便が・・・

やっぱり新しい1万円札の人が・・・

とても面白い。

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

 

「ニードレス通りの果ての家」

カトリオナ・ウォード 著。

あじあん

誰がテディかテディは誰か。

なんだかとても深い話。

狂気の世界か?

幻想の世界か?

病か?

思い込みか?

空想か?

現実か?

私をいじめるのは? テディ?

誰?

ある日、家族の前で行方不明になった女の子とは?

いったいどこへ?

週末だけ訪れる女の子がいる?

その子の味方は子猫だけ?

チワワのおばさんは気がついてるの?

ローラとは?

カレンが捜査の担当?

本当の狂気なのか?

妄想が描いた現実なのか?

読めば読むほど不気味な世界に引き入れられる。

やっと事態が? いやまだ奥が?

とても面白い。

女の子と住んでいたのは誰?

殺されたのは誰?

森の中に何があったの。

とても面白い。とても深い。

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度

星四つ半。

あじあん

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