「ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士」、上、下。
スティーグ・ラーソン 著。
三部作ついに完結。リスベットの裁判は? そしてどうなる。
ミレニアム1、ミレニアム2、そして、ミレニアム3、壮大な3部作を一気に読んできた。実は、この作家、既に亡くなっているのだそうだ。しかも第三部の出版を待たずに。
しかも、大好評でベストセラーになってるのに。急に何があったんやろ。
構想はこれでは終わらずに、もっと先まで草稿は残っているらしい。そして現実にはミレニアム4や5やらその先まで、本としてはあるみたい。
さて、この話がどうつながっていくのか、だいぶ先までたのしめそう。
そして、この第3部。
とうとうリスベットが捉えられた。しかも頭に銃弾を撃ち込まれて。
瀕死の重症だ。
しかも土中に埋めら得ているのを発見されたのだ。
ヨナソン医師の懸命の手術が続く。幸い銃弾が小さい。無事摘出。砕けた骨もちらばっていた。小さな体になんという生命力か。
そしてザラチェンコも同じ病院に運ばれてきた。
一方、発見者のミカエルが取り押さえたはずのニーダーマンたちは警察の隙をついて逃げてしまった。
回復していくリズベット。しかし、その先には裁判が待っている。
リスベットがレズビアンの悪魔崇拝集団の仲間である。ジャーナリスト夫婦と自らの後見人を殺した残虐な犯人である。
その疑いを晴らさねばならない。ミカエルが動く。
ミルトンセキュリティーのアルマンスキーが動く。
ミカエルの妹、アニカ・ジャンニーニが弁護士を引き受けた。
しかし、ザラチェンコに関わる公安の旧組織も動きだした。彼らにはザラチェンコのことが絶対に明るみに出てはいけないわけがある。
なんとしても。なかったことにする。そして、リズペットを精神病院へ再び送り込む。
そのためには、殺人でもなんでも・・・
かれらの背景にあるものは?
政権交代の闇?
リスベットをとりまく人たちには少しずつ見えてきたものがある・・・
なぜ精神を病んだのか? なぜ精神を病んだと判定されたのか?
精神病院で何がおきたのか?
本質の迫るためにはもっと情報が必要だ。リスベット本人からの・・・
あるいは彼女に関わる人たちの・・・
あるいは、彼女のハッキングの技術が・・・
彼女の病室にPDAが密かに渡される。彼女に強力な武器ができた・・
そして暴かれ始めたこととは・・・
検察にも公安の圧力がかかる。捜査陣がなぜ・・・
公安にも秘密勢力を暴こうとする動きが・・・
アーサー王と円卓の騎士たちがすこしずつ・・・
あの時何があったのか・・・
精神病の実態は・・・ 保護観察の闇は・・・
とうとう裁判が始まった。
とても面白い。
とてもワクワク。ストーリーの展開が絶好調。
ページを捲る手が止まらない。
Xデーにむかって、狂卓の騎士たちが・・・・
素晴らしい。
わしの勝手なおすすめ度。
星五つ。
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