富山、宇奈月方面に旅した話−29、金沢、旧主計町茶屋街へ。

泉鏡花邸後を去る。

休みとあればしょうがない。

どっかへ行きたいけどどこへ行こう。どこへ行っても休みとちゃうやろか。

多分。

あじあん

川のあたりをうろうろする。

普通の施設が行っても無駄となるとちと困った。

ネットで探してみる。

あじあん

この近くに旧主計町茶屋街というのがあるらしい。

そっちに行ってみよう。

なるほど、茶屋街か。なるほど京都みたい。

いかにもの建物がならんでる。

お地蔵さんもある。

花街にはつきもの? 知らんけど。

あてもなく彷徨ってみよう。

風情のある家が並んでいるではないか。

ええ感じだ。

こんな路地裏でも何だか観光客が多い。わしらと同じように行くとこなくった人たちやろか。

和服を着た人も多い。

あきらかに貸衣装。履き物が違う人もいてはる。

まあ、どうでもいいけど。

あじあん

ここらは、茶屋街跡ではなく、現役営業中みたい。

ということは京都の木屋町や祇園みたいに、夜になれば、綺麗どころが出没するんやろか。

それとも、泉鏡花の話にでてくるような、妖怪や魔性のなんちゃらが、

「あら、おにいさん、いらっしゃい」なんて迎えてくれるんやろか。

わしらも、木の葉を拾って財布に入れてたら、歓迎してくれるかもしれん。

しかし、まだ赤い灯がともるには、まだ早い。早すぎる。

気配もない。

雨が降ったり止んだり。モチベーションも上がらへん。

テンションも上がらへん。

旧主計町茶屋街の地図。

あじあん

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