「ホーム・ラン」
スティーヴン・ミルハウザー 著
「お客さん今日はついてますよ。」
ミルハウザーワールド炸裂。
とても嬉しい。
とても奇妙で、とても不思議、あっというまに異空間に連れて行ってくれる。
こころざわつきながらも、やさしい気持ちで。
・ミラクル・ポリッシュ
お客さん今日はついてますよ。
玄関に現れた見知らぬ男 さっとひと拭きで鏡が綺麗になります。
鏡の中のモニカ 少しの疲れもない彼女、みずみずしいモニカ、生気あふれるモニカ、顔に悦びの光をたたえたモニカがいたのだ。
わたしかあちらか、どちらをとるの?
・息子たちと母たち
ひさしぶりだね 何の用なの。
あなたなぜここにいるの
居間の静けさのなか、母はピアノに寄りかかって立ち、誰かがソナタのゆっくりした楽章を弾くのにじっと耳を澄ましているかのように見えた
でもわたしたちは少し話をしたのだ
・私たちの町で生じた最近の混乱に関する報告
だれもが思い出せる限り、私たちの町は住み心地のよい町だった。
しかし?
なぜ彼らは死ぬのか? 裕福な夫婦 高校生と中学生 そして集団で・・・
意味ある死 目を引く死を求める新しい流行
13人の妻
なぜ13人の奥さんなんです?と訊かれると、私はいつも精一杯明るい笑みを浮かべ、「そりゃあいいものはいくらあっても多すぎませんからね!」と答える。
さて・・・
Elsewhere
その夏、落ち着かない気分が私たちの町を襲った・・
覗き魔 目撃 集団妄想 ウルトラセックス 「屋根すみ人」が現れた
「道」を説く t「超越者」を名乗り
そして・・
・アルカディア
人生の重荷に疲れていませんか? アルカディアへようこそ。
自分が何をすべきかがわかりました。ここの人たちは、すべてがハッキリ見えるようにしてくれるのです。もう何ものも私を止めはしまえん。ありがとう、アルカディア。
いったいここには何が・・
・若きガウタマの快楽と苦悩
シュッドーダナ王 ガウタマ王子 チャンダ
ホーム・ラン
バッターはマクラスキー。
とても面白い。
やっぱりええですなあ。
わしの勝手なおすすめ度
星五つ。
「国芳 妖怪百景」。
編・解説 悳 俊彦。
文 須永朝彦。
奇想、妖怪まつり、とても面白い。
江戸末期というより、明治初期頃に活躍した画家というか、浮世絵師。
発想が大胆で、敢えて奇を衒う、しかもユーモアが漂う。そういう世界を見せてくれる。
あっとおどろく、構図。
企みがいっぱい。あっちがこれか、こっちにあれか。
驚きがいっぱい。作者のドヤ顔が目に浮かびそうだ。
岩佐又兵衛やら、弟子の月岡芳年、河鍋暁斎などなど、おどろおどろしい絵を描く人たち、
気持ち悪いと思う時もあるけど、とても勉強になる。
この世ならぬ世界とこの世の世界。
どう見せるか。
どう見るか。
感じる心も大事なのだ。
とてもええですなあ。
わしの勝手なおすすめ度
星四つ。
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