ある日、九度山から街までお出かけ。いつものようにリュックを背負ってる。
しかも、この日は、ちょい大きな手荷物も。
九度山は南海高野線でもローカル部分にあたる。橋本から高野山までは乗り換え別路線扱いだ。
と言うことで、この区間は電車の本数が少ない。とても不便。そのかわり空いてる。
ところがどっこい。昨今は空前の旅行ブームなのか、インバウンドの人たちがどんどん高野山に押し寄せてるではないか。上りも下も結構混んでるではないか。
まさか、座れんようになる時もあるではないか。
田舎の駅といえども、気合が入る。
さあ、乗ろう。
おや、今日は、この便は意外と空いてる。
ラッキーやなあ。と席についた。
なんか違和感。なんか変。よう考えたら背中が軽い。
なるようになる。
「しまった」、リュックを駅に忘れてきた。
駅で電車を待ってる時に、いつものようにベンチに座った。
今日は大きな荷物があるんでいつもは膝に抱えるリュックを脇に置く。
電車の時間が近づいたら、席を立つ。早く立ちすぎたら待つのが長い。遅く立ちすぎたら、乗る順番が遅くなる。もし、遅くなって座れへんかったらいややし、で、微妙なタイミングが必要。
それを測ってるうちに、今日は大きな手荷物に気を取られて、リュックのことをすっかり忘れてた。
らしい。認知症?
まだ大丈夫?
でも、電車のドアはもう閉まった。えらいこっちゃ。
この、風景。記憶がある。前にも全く同じことをやらかした。
その時は傘を忘れた。
「落ち着け、落ち着け」、自分を宥める。
次の駅で戻る? 予定に間に合わん。
乗った駅は無人駅、連絡のしようもない。
幸い、大事なものはサコッシュというか、ショルダーバッグというか、の中に入ってる。
リュックには予備の着替えとか、傘とかが入ってる。最悪なくてもなんとかなりそう。
無人駅ではあるけど、おにぎり屋さんがある。そこにお願いして、リュックをキープしておいてもらおう。
心を沈めてたら、だんだんとなるようになってきた。
よう考えたら何の問題もない。
ということは、リュックの荷物って持ちすぎ。
歳取ったらもっと絞らなあきませんなあ。
もしかしたらって、持ってるやつ、ほんまに要るか?
他のもしかの方が大事とちゃうか?
体力と認知能力に見合った行動様式を見直さなあかんではないやろか。
爺さんの認知症暮らし。
いろいろ見直そう。
で、こないだ、不覚にも、一旦停止違反で、思わぬ、認知症検査をうけるはめになった件。
これは無事にすんだ。
ネットに出てる、4パターン、A,B,C,D全部覚えていったら、大丈夫だった。
その場で16枚はとても難しいけど、事前に64枚の絵を覚えるだけやったらなんとかいける。
さて、いつまで正気でいられるか??
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