透けて見える水墨画。ちょっとお遊び。

板切れに絵を描いて遊んでみたら結構楽しかった。

今までにない世界が現れたようだ。

いろんな可能性があるのに改めて気づいた気がする。

では、調子にのってもうちょっと遊んでみよう。

前から思ってたんやけど、絵の下から、何かわからんけどもやもやっと、浮かび出て、表の絵と混ざって、別の雰囲気を醸し出すようなけったいな絵を描いてみたらどやろ?

なんて思ってみるのだ。

いろいろ試してみた。

絹本の絵絹をつかったら間違いなく透けて見えるんで一番ええんやろけど、大きいやつを描きたいんで、ちょっとコストがかかりすぎる。

画仙紙やったらどやろ?

普通の画仙紙はほとんど透けることはない。

下の紙にかなり強く絵を描いても、後ろから光を当てて透かしてもうっすらと見えるだけだ。

ならば、もうすこし薄いやつを。

幸い、中国で買ってきた、

浄皮単宣という画仙紙を使ってみる。これは、普通の棉料単宣(わらみたいなやつでつっくったもの)違って、青檀という木の皮から作ったやつだ。パリっとして透け感がある。

試してみたらなかなかいける。

下の絵は従来の棉料単宣にしっかり描く。

上の絵は熊野古道をイメージする。

深い山と森の中だ。

下の絵は、森と山の中には精霊が宿る。そういうスピリチュアルな気分をなんとなく描いてみる。

この2枚の絵を表具屋さんに貼り合わせてもらう。

裏打ちをしたら透けへんから下の絵が裏打ち代わりだ。

それを、プラダンみたいな透ける板に貼り付ける。

アクリルがええんやろけどちょっとケチってみる。

さて、どうなるかこんなやつだ。

大きさは四尺全紙。約70x138cm

普通にたてかけたら、向こうが見えへん。

こんな感じ。

外光が入るとこにたてかけたら、透けて見える。

こんな感じ。

なかなかおもろいとわしは勝手に思う。

誰も興味ないですよねえ。

失礼しました。

あじあん

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