最近の作品、絹本のやつ。

芋虫がきた。

最近、庭の葉っぱをよく見たら、芋虫がいてた。

芋虫というか蝶の幼虫だ。

よう考えたら去年もきてた。美味しい葉っぱをムシャムシャ食ってる。

わしらも食いたいけど、先に食ってくれたらええと思う。

たしか、最初はこんなんやった。

いろいろ変わっていって、最後は羽が生える。

えらいもんだ。

 
あじあん

蝶を描く。

それで、蝶々を絵に描いてみたいと思った。

蝶々はとても難しい。

わしのような雑な人間には特に難しい。

しかも水墨画の画仙紙に描くと滲んで、普通はその滲みが狙いなんやけど、何がなんやらわからんようになる。

そういうときは、絹本に描くと滲まなくて良いのだ。

滲まなければ良い絵が描けるとは限らへんけど、少なくとも形にはなる。

蝶々はそれでええけど、他の部分ももちろん滲まへん。

画仙紙のようには滲まんのでそれらしい描き方をせんとあかん。

てなことでなんとなくできた。

大きさはF10号サイズ53×45.5cm。

 
あじあん

トンボも描く。

ついでにトンボも描きたくなった。

こっちは小さいやつ。

F3号サイズ。22×27.3cm。

ついでに漢詩を描いてみる。

 
あじあん

陶淵明のやつだ。

人生無根蔕   人生は根蔕無く
飄如陌上塵   飄として陌上の塵の如し
分散逐風轉   分散し風を逐って轉じ
此已非常身   此れ已に常の身に非ず
落地為兄弟   地に落ちて兄弟と為る
何必骨肉親   何ぞ必ずしも骨肉の親のみならんや
得歓當作楽   歓を得ては當に楽しみを作すべし
斗酒聚比鄰   斗酒、比鄰を聚めよ
盛年不重來   盛年 重ねて來らず
一日難再晨   一日 再び晨なり難し
及時當勉励   時に及んで當に勉励すべし
歳月不待人   歳月は人を待たず

わしら、爺さんは身につまされる。

絹本に絵を描くのもそれなりに面白い。

それにしても絹本の紙質にもいろいろある。

日本で買ったら高いし、中国では日本に比べたら安いけど、品質やら、使い心地やらがどうなんやろ?

今年の10月は個展をやろうと決めたんで、作品を描き溜めとかんとあかんのだ。

あじあんじゃんくしょん
ブログランキングに参加しています。 もしよかったらポチンとお願い致します。 ありがとうございました。