最近読んだ本、「夜の道標」、「トーキョー・キル」。

  • 2023年3月25日
  • 6人

「夜の道標」

芦沢央 著

あじあん

切ない、やるせない話。

仲村桜介と橋本波留はバスケ仲間で親友だ。と思ってる。波留のバスケはすごい。桜介がいくら頑張っても到底追いつけない。それでも、波留と練習するのはとても楽しい。試合の日が待ち遠しい。

ところがある日、練習の帰りに目の前で波留が車にはねられた。桜介が声をかけたからか?

責任を感じる。

この街ではある日、殺人事件が起こっている。戸川という塾の講師が殺されたのだ。容疑者の阿久津はまだ捕まっていない。

平良正太郎と大矢は阿久津を追う警察官。なんども後戻りしながら足取りを追う。一向に捗らない。

スーパーのパートで働いてる長尾富子、売れ残りを持ち帰る暮らし。なぜ?

その家の地下に誰か居るのか?

阿久津の元妻は?

波留の父は?

それぞれの人生が浮かび上がり、交錯する。

切ない人生。やるせない人生。

暗くて重い。

波留の事故は偶然ではない? バスケの技は当たり屋に適してる?

父は元バスケの選手? そして今は? 日々の食い物がない? 当たって金を得たら一瞬はご馳走。

あとは腹が減る。猫を追う。

桜介のとまどいと悩み?

阿久津とは?

中学校の時なにがあった? 戸川先生とは何があった?

平良正太郎と大矢は阿久津の過去の暮らしを追う。元妻が再婚して妊娠?

何故?

阿久津の母は?

話はどんどん哀しくなる。

波留がんばれ。

阿久津出てくるな。

そしてとうとう・・・・

とても哀しい。

 
あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星4つ半。

トーキョー・キル。

バリー・ランセット 著

あじあん

ちょっと風変わりなサスペンス。

外人から見たトーキョーサスペンス。

ブローディは父から譲られたブローディ・セキュリティ社を運営している。私立探偵と個人の身辺警護が仕事だ。

ある日、大物らしき人物、三浦晁から身辺警護の依頼があった。

元満州国の日本軍の士官たちの仲間が次々と殺されている。その犯人を突き止めたいということだ。

三合会とはいったい何なのだ?

黒い風の剣士とは?

スタップが警護チームをつくるなかで、息子の三浦耀司が殺された。

無惨な死に方だ。

三浦耀司とは? 中村剣道倶楽部で何があった? 高弟田中と木山とは?

妻と生涯のある息子。家に仙崖?

三浦父の生き残った古い仲間土居と猪木とは?昔にかかわる中国人、呉とは?

中国ギャングなのか?

日本軍の財宝がある? 溥儀の宝がある?

なんだか、おもしろいような、荒唐無稽なような?

ブローディも襲われる。日本の武術を駆使して戦う。

美女警官理恵が登場。

三浦の息子に女がいた。ゴージャスな女だ。そしてラストエンペラーの茶碗?

殺人と臓器販売。

仙崖はどこに?

そして、舞台は一転してマイアミへ。

アクションにつぐアクション。

さて、いったいどうなる?

意外な結末とは?

とても面白い。なんだかチャラそうやけど異色でもある。

日本軍の財宝的な話はよくあるやつ。

それに中国マフィア的なのを絡ませる。

剣道や日本武術の話、日本刀の話。日本通なのがよくわかって好感がもてる。

食い物も高級日本食のことを知ってる。

仙崖はとてもいいけどここで言われるほどのものかどうか?

いろいろ視点が違って楽しい。

 
あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

わしの勝手なおすすめ度

星3つ。

あじあんじゃんくしょん
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