丹生酒殿神社へ初詣。

最近、なぜか毎年丹生酒殿神社の初詣に行ってる。

特別な思い入れも何もない。わりと近くにあって、あんまり人が集まらなくて、鄙びた感があるところというあたりがキーワードになるか。

この神社は、地域の氏子さんたちとの関係が強いらしい。初詣の時期には、きっと他の祭礼の時にも、氏子さんたちの代表の方々が、神社で待機してて、地域の人たちをお迎えしてはる。

わしらは部外者やから関係ないけど、そういう対応をみるととても好ましい。

静けさと大銀杏がわしらを待ってくれている。

夜のライトアップに浮かび上がるような、華やかな金色の古木が待ってくれているわけではないけど冬枯れた枝が、全く葉が落ちてしまっているものの、細い枝が縦横に漲って内なる力を思わせる。

ここ2年ほどは、コロナの影響からか、わりとひっそりしてたけど、今年は少し様子が変わってる。かなり気合が入ってるみたい。しかも駐車場が大きく新しく出来ていて、外部から参詣する人にはとても便利だ。なんだか商業施設もできそうな雰囲気を漂わせてる。

大銀杏の木は最近えらい人気らしい。今ではライトアップで客を迎えている。

そういうこともあって、町おこしに目覚めたんかなあ。地域の農産物なんかを販売してくれたら嬉しいなあって期待してたけど、まだオープンしてないみたい。

楽しみだ。

駐車場から参詣道に出るとすぐに鳥居がみえる。

ずっと歩いていくと、本殿の鳥居がある。

お正月やからか茅の輪くぐりが設置されている。

本殿は結構大きくて本格的な建物だ。 境内には有名な大銀杏がある。

さて、一年の無病息災、家内安全、いろいろお願いしよう。    

 

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丹生酒殿神社って、丹生という名前がつくくらいで、ここから「丹生都比売神社」を通って高野山に続く、登山道、「三谷坂道」の起点になっている。

 
あじあん

荒野七口。

因みに高野山に登るには、「高野七口」というのが主な登山道である。

町石道、黒河道、京大坂道、小辺路、大峰道、有田・龍神道、相ノ浦道というのがある。

町石道というのは、わしが住んでる九度山の慈尊院から出発する一番有名な道で、古来から天皇、上皇、貴族達のほとんどが通った道で、距離は長いけどとても歩き易い。黒河道は、橋本市の定福寺から一気に登っていくきつい道だ。

京大阪道は、最後は不動坂を通って女人堂につく比較的歩きやすいし、距離も短い、人気の道だ。

小辺路は、高野山参詣道というよりは、熊野古道として有名で、高野山から本宮大社まで2泊3日で歩く、古来からのとても有名な修行道であり参詣道である。

わしの大好きな道だ。

大峰道はとても厳しい。参詣道というよりは修験道の道だ。昔、登山に興味があった若い頃は、この道の一部を何度か歩いたことがある。テントを持たんと行かれへんので、もう今では無理。

有田・龍神道は地味な道、あまり人気を呼ばない道だ。起点になる花園の里までのアクセスがとても面倒。

相ノ浦道も地味な道。距離は短いけど、相ノ浦にはアクセスする交通機関がないんで、高野山から往復するのが一般的みたい。信長の怒りをかって高野山に謹慎した地がここらしい。この話はこないだ本で読んだなあ。

これが七口、それ以外の道として、三谷坂がある。

酒殿神社を起点にして丹生都比売神社を通って高野山に至る。

丹生都比売神社から先は町石道に合流する。とても良い道だ。

この日は元日。さすがに登山者はいない。

 

 

 
あじあん

鎌八幡宮もあるよ。

酒殿神社の裏にまわれば、もう一つ神社がある。鎌八幡宮という。

裏山にひっそりと祀られてる。

御神木に鎌を突き立てて無病息災を祈るのだそうだ。

鎌が抜けなければ願いが叶うと言うらしい。新しい鎌もたくさんある。

櫟の木自体が御神体なので、社殿はない。

てなことで、今年も初詣させていただいた。

今年も息災でありますように。

皆様もご多幸でありますように。

丹生酒殿神社の地図です。

あじあんじゃんくしょん
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