発端は。
前に物置を整理、掃除してる話をした。
軽トラがないんで乗用車の荷物室にガラクタゴミを積んで何度、広域ゴミ処理場へ運んだことか。
うんざりするけどまだまだある。
でも、時々ええこともある。
なんせ、わしらの爺さんの世代の持ち物だったやつだ。大正、昭和の名残を残すゴミ。目えつぶってそのままポイというやつがほとんどやけど、待てしばし、ちょいと眺めてしまうやつもある。
昔の写真が出てくる。
昔のポスターが出てくる。
なんかの博覧会みたいなやつの入場券。
クルーズ船の晩餐メニュー。
なんかの名簿。
切手やらなんやら。
いろいろあってとても楽しい。見てると時間を忘れるほどだ。
とはいえ、なんでもかんでも残しておこうとすると、またまた元の木阿弥になってしまう。
思い切って断捨離の心が必要になるのだ。
てなことで、ある程度楽しみながらもどんどん捨てていると、あるとき面白いものを見つけた。
これって、なんやろ。
莨盆見つけた。
時代劇の映画なんかに出てくる莨盆みたいなやつとちゃうやろか。
でも、莨の道具がない。
もしかしたら、別の用途につかってたか?
とりあえず捨てるか?
でもなんだか面白そう。
特別に高度な細工がされてるとか、高級な木が使われてるとか、骨董的な価値があるとかそんな様子はない。
いったい何に使ってはったんやろ。
おもろそうやから、わしも勝手に使ってみよう。
墨絵の道具を入れてみよう。
墨絵の道具を入れてみよう。
特に名案は思いつかへんけど、とりあえず、墨絵の道具を入れてみよう。
筆と筆筒と硯と、水差し。
墨は引き出しに入れてみるか。
なんとなくかっこついたか?
いや、なんとも言えんなあ。
まあ自己満足。
ちなみに硯は普段使ってる雄勝のやつではなくて、その小型版、買った時に伝統工芸士の方がおまけにつけてくれたやつだ。モノはおんなじやからこれもいいやつだ。
筆筒は有田の陶器市の時に知り合った、骨董屋さんから買ったやつだ。
水差しも、別の時に有田の陶器市で買った有田焼だ。
まあ、お遊びと笑ってやってください。
まあ、暮らしの遊びは必要やと思う。
本当は。
その後、ネットで調べてみたら、正式の茶道具として使われているようだ。
これも茶道具やった?
そんなはずはない。他の道具がついてない。
まあ、どうでもいいけど。
また、他にもええもんないか探してみよう。
実は、エエもんは見つけてある。
桐の箪笥と、勉強机。これはどうなるか、モノにするのにかなり手間暇かかりそう。
でも、何ができるか、とても楽しみだ。
がんばってみよう。
また報告します。