血圧計のカフを修理した話。
血圧の下が高いという診断で随分昔から薬を飲んでる。それでも、普通の暮らしの中では血圧を測ったりすることはなかった。
けど、アップルウォッチは買ったのをきっかけに、体重やら血圧やら、心拍数やらいろんな体の情報が比較的楽にスマホに集まるようになった。
それで、つい、手元に昔から一応買ってあった血圧計も毎日測ってみることにした。
毎日、測るとつい意地になる。
やめられへん。
WiFiがついてたら手入力せんでもデータは集まるんやけど、そんな時代のやつではないんで測ったら手入力が必要だ。買い替えようかとも思ったけど、せっかくちゃんと動いてるのに勿体無いではないか。
これを初めてからももう何年か、随分長く続けてる。
しかし、どうも最近調子が悪い。
血圧が高いのではない。
測る時に腕のまわりにカフというやつをぐるっと巻く。マジックテープみたいなんで抑えて測定ボタンを押す。
本体から空気が送られて腕に圧力がかかり始める。
ググッと圧力感が出て来たころ、スッと抜けて、数値が下がり始める。
これが止まったら測定完了だ。
ところが、最近は、一番圧力がかかったころ、メリメリ、バリっと音がしてカフが外れてしまうのだ。
なんどもカフを巻き直して、測り直してと繰り返してやっと測れるという状態になってしまった。
測れないことの方が多いかもしれん。
これは何とかせんとあかん。
で、調べてみた。
買うしかないのか?
結構高い。今からやとWiFi対応がいい。でもなあ?
カフだけ替えるという手段もありそうが。 買うよりは安いけど、やっぱりなあ?
よう考えたら、これってマジックテープのひっつくとこだけ治したらええやんか。
これって縫い付けてる。
外して、新しいのをつける?
面倒やなあ。
で、新兵器登場。前にポケットをつけたことがある。ミシンなしでも布がくっつく接着剤だ。
いろいろあるみたいやけど、わしが使ったのは、「クラフト小町」
これは、とても優れものだ。
マジックテープは、刺繍や裁縫などの材料を売ってる店に簡単なセットがおいてある。
これを買って、適当に切って使えばいい。
どれを入れ替える?
小さい方をやってみる。うまいこといかへん。
2つつけてみた。これでもだめだ。
よう見てみたら、マジックテープ同士がくっつくというんではなくて、テープがカフの裏面にくっつくという仕様みたい。変やなあ?
それなら、相手側(カフ)の表面が擦り切れてマジックテープにくっつかいないということか?
ならば、元からある大きい方のやつが、合わさるカフがわに新たにマジックテープを貼り付けたらええんではなかろうか。
これで正解。ばっちりだ。
腕に巻いて、スイッチを押したら、快調に圧がかかっていく。
ググッと引き締まったところで、スッと力が抜けて、測定が始まる。
全く順調に測定完了。
これで蘇った。
わずか数百円。
とても良い。
これでストレスなく血圧測定が続けられる。
というお話。
誰も興味ないよねえ。