いろいろと感動もあり、驚きもあった一日であったが、一晩寝たら又朝が来た。
午後から大事なセレモニーがあるが、ピックアップの2時半までは自由に動ける。
「さてどこへ行こう」
気温は28度というが、体感温度はもっとある感じだ。体にまとわりつく暑さだ。
それでも、タクシーやバイクタクシーでひゅっひゅっと動き回るのもあまり
好みやないし、値段交渉も面倒やし、そうまでして行く先も思いつかない。
「骨董屋街でも行ってみよう」
ホーチミンに何度か来るけど骨董屋を見かけた事がない。
東インド会社や海賊往来の時代から陸の上でも海の中でも沢山のモノが通り
過ぎてたはずだから骨董くらいはあるはずだ。
しかし、本当の骨董品は国外持ち出し禁止だそうだから、売ってても偽物だろう。
それでも、話のタネに見たいものだと思い、ネットで調べておいた。
どうやら骨董屋街みたいな通りがあるようだ。
「インドネシアのジャカルタにあったみたいな骨董屋街かな?」
「あそこもあんまりええものはなかったけど、結構おもろそうなものはあった」
「ジャカルタのデパートにあった、VOCのマークの入った花瓶みたいなのが
あったらええのに」
などと想像は膨らむのだ。
地図を見ると、ベンタイン市場の向かい側を、南西の方角に入った路地らしい。
ちょっと用があって、ドンコイ通りを南に歩いているから、サイゴン川の
手前で右に曲がって、しばらくいって、どこか大きな通りにでたら、又、
右に曲がったらええか。
地図を見ながら頭の中は碁盤の目を想定している。
しかし、道は微妙に曲がっていっている。バイクの群れと、眼と眼を合わせ
ながらじわじわって距離を盗んで通りを渡って、渡ってしているうちに
そっちで疲れてだんだん方角がわからんようになってきた。
空をみたら、あの一番高いというビルが見えた。
「ほんならこっちやな」、やっとベンタイン市場の近くまで来た。
あとちょっとだ。
なるほど、骨董屋がずらりと並んでいる。陶磁器もあれば、古道具もある。
ランプもあれば仏像もある。
「偽物ばっかりやな」と思えた。
土くれがついたものが多いのは、土に埋めて骨董らしくしたのか?
墓から盗掘してきたのか?
買う気はないが見てるだけなら面白い。50mもない道だが両側にびっしり
店があるのでゆっくり見て歩いた。
こんだけくらいの歩きやったら日本では平気だが、ホーチミンでは結構疲れる。
暑さのせいだ。
ベンタイン市場まで戻って、その東の方にある刺繍画屋さんに寄ったら一服
しよう。
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