最近読んだ本、「塞王の楯」、「ブラックボックス」。

  • 2022年6月12日
  • 7人

今村翔悟、「塞王の盾」。

このタイトルを読むと、だれでもこの話やなって思う。
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楚人に楯と矛とをひさぐ者あり。
これを誉て曰いわく、吾が楯の堅きこと、能く陥す莫なきなり、と。
また其の矛を誉めて曰いわく、吾が矛の利きこと、物に於いて陥さざる無きなり、と。
あるひと曰く、子の矛を以もって、子の楯を陥さば何如いかん、と。
その人応うる能わざるなり。
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核抑止力の話に似てもいる。
絶対に破れない城が存在したら、誰もが攻撃することをあきらめる。
絶対に防御できない銃砲が存在したら、誰もが防御することをあきらめる。
では?
どうする?
という話。
城造りの天才集団、穴太衆。
その頂点にいるのが飛田屋といわれる集団。その長が源斎だ。塞王と呼ばれている。
何年か前の朝倉氏が滅亡した一乗谷の戦いのときに、家族をすべて殺されてかろうじて
生き残った匡介は、その時に源斎に拾われ、穴太衆の中で頭角を現しつつある。
千年持つ石垣をつくれて半人前。
さて、彼らはどんな石垣を造ってきた?
これからどんな石垣を造る?
難攻不落とはいかなるものか?
そして、日野の国友衆といわれる鉄砲集団がいる。
その長は彦九郎。砲仙と呼ばれる。
彼らの銃は群を抜いた攻撃力がある。
軽くて丈夫、風雨に強く、破壊力が抜群だ。
穴太衆も国友衆も雇われ集団。どちらにつくかは雇い主次第だ。
そして両者の激突が始まった。
伏見城で。
大津城で。
世に言う関ヶ原の戦いの前哨戦だ。
さて、楯が勝つか? 鉾が勝つか?
とても面白い。
大津城の水中堀の謎がやっとわかった。
とても興味深い。

砂川文次、「ブラックボックス」。

なんか難しいような? めんどくさいような?
拡張高い文学系なんやろか?
と思いつつ読んでた。
でも、なんだかとても気になる。
ワクワクドキドキはあんまりないし、血湧き肉踊るわけでもないけど、
なんか気になる。
なんやこいつは?
どうなるんやこいつは?
なにかんがえてるんやこいつは?
いろいろ思ってしまう。
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ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。
自分の中の怒りの爆発を、なぜ止められないのだろう。
自転車便のメッセンジャー、サクマは都内を今日もひたはしる。
ある日、こけて怪我をした。バイクが壊れた。
いろいろ面倒なことが・・・
同棲してる円佳が妊娠した。 なんとかしなきゃ? なんとかできるか?
そしてまた・・・
とうとう刑務所か?
いったいどうなる? いったい何なんや?
こいつには負の感情しかないのか?
とても気になる。

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ありがとうございました。