小川糸、「ライオンのおやつ」。
とても重い。
読み続けるのが辛い時もある。
わしやったらどうする?
きついなあ。
海野雫は瀬戸内海のある島にやってきた。
そこにはライオンの家というホスピスがある。彼女はそこで残された日々を
すごす覚悟を決めたのだ。
そこには、温かい陽光と優しい自然がある。
そして、ライオンの家にはマドンナというオーナーと素晴らしいスタッフがいる。
心穏やかに過ごせる日々が始まったのか?
彼女が背負ってきたものを優しく支えてもらえるのか?
食事の担当は狩野姉妹、姉のシマさんはごはん、妹の舞さんはおやつの係だ。
そして、毎週日曜日、入居者が思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があった。
おやつより、思い出が愛おしい。
懐いてくれる犬には六花という名をつけよう。
タヒチ君との別れは?
コーヒマスターの淹れてくれた最後の珈琲?
いつかくるその日。
厳しいなあ。
いろいろ考えてしまう。
胃癌の手術なんかをするとこういうことはよけい気になる話だ。
それでも、自分と向き合うのは難しい。
いざとなったら?
従容とはできへんやろなあ。小心な臆病者、あかんたれやもんなあ。
あした考えよう。
貫井徳郎、「邯鄲の島遥かなり 下」。
邯鄲の島の物語はとうとう最終巻となった。
一ノ屋の末裔たちの暮らしはどうなった?
戦後の島の暮らしはどうなった?
第14話 明日への航路
信介は戦争から復員は顔の半分が焼け爛れている。孤児になった勝利の
面倒をみながら暮らしてる。
そして、島の復興に立ち上がった。途絶えてしまった陸と島との連絡船を
復活させたのだ。
島の復興のための建設業も立ち上げた。陸と島を行き来しながら大活躍だ。
そして、都会に恋人ができた。
もう一人の居候、屋下とは実は一ノ屋の当主、松太郎だった。
さて、どうなる?
第15話 野球小僧の詩
おりしもプロ野球は長嶋茂雄の時代。島にも野球熱が始まる。
静雄は功喜は中学へ、野球部へ。部員がそろわない。
高校でも。そして都大会。
さて、どうなる?
第16話 一ノ屋の終わり
一ノ屋の跡取りはもしかしてLGBT?
それではどうなる?
第17話 邯鄲の島遥かなり
ある日、島が噴火した。島の人は東京に避難暮らし。
学校ごと避難してしまった。
育子はそのまま東京に居着くのか?
そして3.11。
ボランティアの暮らし。ヨシアキと出会い、島に帰る?
一ノ屋をめぐる壮大なドラマは幕を閉じようとしてる。
面白い。
けど、なんかまとまりがないんでは?
知らんけど。
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ありがとうございました。