年始の頃、和歌山に行った。年末から雪が降ったので気をつけないと
道路が凍結してるよと言われていたが大丈夫だった。
しかし、峠にかかると家々の屋根には雪が残っている。遠くの山は
真っ白に雪をかぶっているがあれは高野山の方だろう。近くの山も
ところどころ斑にはなっているが雪をかぶっている。道端から見える
木々の枝にはさすがに雪は残っていないが、田や畑には雪が積もっている。
峠を越える道では時々、びっしりと雪をかぶった車とすれ違う事もある。
「こんな雪景色はひさしぶりやなあ」
昔は大阪でも毎年かならず雪が降ったし、積もる時もあった。
通勤の時のタイヤチェーンをつけたことすらあった。
10分以内にタイヤチェーンをつけられるよう練習したものだ。
京都に行っても奈良に行っても、高野山に登っても雪景色には事欠かなかった
ものだ。
しかし、最近は雪景色を見ることが殆どない。
去年雪を見たのは、中国の四川省、峨眉山に登ったら、予想もしない
雪が積もっていて驚いた時以来だ。
雪景色は文人画家を目指す者にとっては趣のある良い画題だ。
しかし、こんなに雪がなかったら眼にやきつけようもない。
「練習できへんやんか」
中国では、雪の画は高山、遠山は別にして人の暮らしの中で画にされて
いるのはあまり見ない。画の名人は南国に多いせいかもしれない。
日本では、沢山ある。
特に、与謝蕪村の「夜色桜台図」はすばらしい。
普通は画になりにくいと思われる、今日の町屋の風景を見事な画にして
いるのだ。
そんなすごい画は一生かけないだろうが、わたしなりにすこしずつ
描いていこう。
白い紙にしろいもんを描くのは難しい。
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