ジェームズ・ジョイス、「ユリシーズ」。
とうとう読んでしまった。この本、何十年も書棚に置きっぱなし、読み始めては
挫けて、前にすすまず、そのうち忘れてしまってた。
めっちゃ有名な本。しかし、読まんと何の意味もない。
で、最近のコロナ引きこもりの日々、もしかしたら、この歳になったら、
たっぷり時間があるなら、読んでもいけるんとちゃうやろか?
そう思って読み始めた。
意外と面白い。
とても面白い。
スティーヴン君、マリガン君たちとダブリンの日々。
塔から街へ。海岸へ。
寝取られ男? ブルーム氏の冒険。
図書館から古本屋。
バーから居酒屋。よっぱらいと饒舌。街をめぐる、人をめぐる。
とても面白い。
少女とおっさんの想念の駆け引き、妄想はめぐる。
自由奔放なモリーの愛の日々は?
奔放なおばさん達とスケベな酔っ払いおじさん達の冒険のうた?
ならず者達の戯言か、紳士たちの虚言か?
言葉はめぐる。想念はめぐる。
とても面白い。
最後の数ページ。句読点のない文章、言葉の乱舞、独白、想念が駆け巡る。
こういう本やとは知らんかった。
何十年もほったらかしにしてたけどとても新鮮に読むことができた。
長年の気掛かりが晴れてとても嬉しい。
柳瀬尚紀 編・訳、「ユリシーズのダブリン」。
これも、本体と一緒にながらくほったらかしにしてたやつ。
「ユリシーズ」の舞台になったダブリンの街を沢山の写真で紹介してる。
とても興味深い。
話の舞台になった建物や街角、風景が実際に目の前に現れる。
文章の世界が現実になる。
とても興味深い。
「ユリシーズ」本文の抄訳も掲載されている。
わしにはこっちの方がわかりやすい。
翻訳によって全く印象が違ってしまう。
多分、英語に堪能な人が、原文のまま読んだらもっと楽しめるんかもしれん。
わしには出来へんけど。
こちらもやっと読めてよかった。
ダブリンの街はとても楽しそう。
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ありがとうございました。