妄想居酒屋、「小料理店○○○」の想い出。005−映画の会とかあったなあ。

映画の会とかあったなあ。

この店が、ほぼ常連さんや、時々行きずりの人がゆったりボチボチと飲んでる時以外に
月に一度とてもにぎやかになる日がある。らしい。
「映画の会」みたいなんを毎月やってるんで来てみいへん? って誘われた。
そういえば、ここで飲んでた映画の話が出ることが多い。女将はかなりの映画好きと見た。
それより、常連さんのTさん、ここで飲んでるうちに親しくなった人やけど、
えらい口がたつ。その能弁で酒のことと映画のこと、やたら微に入り細に入って
薀蓄しはる。いつもわしは圧倒されて只々拝聴するばかりだ。
どうやら、その方と、お仲間が主催されてるみたい。
興味がある。映画も興味はあるけど、いろんな違った世界の人と気楽におしゃべりできるのが
楽しそうだ。
当日。
なるほど、只々圧倒される。
なにせ、毎年、1年の日の数より多い、或いはそれに近い数の映画を見てはる、
ということは毎日1本かそれ以上みてるという勘定になるけど、そんな恐ろしい人たちが
一杯いるのだ。
ビビるなあ。
プロの配給人もいてはる。映画愛好家たちというより評論家たちみたい。
専門的な意見、辛口の批評がバンバン飛び交ってる。
世評なんかは関係ない。自分の意見、見解で、他人にも厳しい。
わしなんか年に1回か2回見る程度だ。太刀打ちできるわけがない。
まあ、聞いてるだけで勉強にはなる。
わしでも見れるかもしれんし、行ってみたいなあって映画も出てくる。
世界が拡がる。
それに、来てる人たちの個性的な事!

やっぱり、類は類を呼ぶのか!
個性は個性を呼ぶのか?
一時の交わりであれば好ましい。ずっとやったらどうなんやろ?
監督の制作姿勢、作品の意味? 喧々諤々。
役者の一挙手一投足、ああだの、こうだの。
あの場面は何を意味する? あの行為は何を意味する。なんだ、かんだ。
お酒は飲み放題。純米吟醸の超高級なやつは出えへんけど、とても良いお酒。
皆さんが口角泡を飛ばしてるあいだにわしはちびちびいただく。
料理も次々にでてくる。
いつものおまかせレベルの内容だ。とても美味しい。
会費からするととてもお得なんではなかろうか。
しかし、この頃は現役真っ只中、今から思えば仕事が一番忙しい頃だった。
早朝に家を出て、終電近くに帰る日々。
晨に興きて荒穢を理め 月を帯びて鋤を荷いて帰る。
そんなええもんではない。ボロボロに酔っ払って帰る。そんな生活で映画を見る
時間を捻り出すのはとても難しい。
気持ちの問題やと言われながらも多くは見れない。
かろうじて、小説が映画化されたやつは原作を読んでる場合が多いんで少しだけ
話が通じる。
まあ、そんなこともありました。

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ありがとうございました。